カーデザイナーが自分の望むものを作り出すと、地球上で最もかっこいいと賞賛されるクルマが誕生します…それがコンセプトカーではないでしょうか。
コンセプトカーはショーが終わると、いつかは破壊されてしまいます。
しかし、運が良ければ美術館に展示されるでしょう。ですがこれまで、市販化には至らなかった見事に美しいクルマも多くありました。実際に乗ることのできないまま、破壊されてしまったクルマも…。
そこで、発表当時から現在に至るまで、私たちの記憶に強く印象を残した最高のコンセプトカーを15台紹介しましょう。あたなの記憶に、いくつかの足跡は残っていますか?
キャデラック「シエン」
2002年のジュネーブショーにて発表された「シエン」。
人々が待望していたミッドシップエンジンのコルベットではありませんでしたが、確かにクールでした。ミッドマウント7.5リットルV型12気筒エンジンを搭載した、750馬力のスーパーカーだったのです。
フォード「GT90」
2005年に、フォードがアイコニックな「GT」を発売する前に明らかにしたのが、この「GT90」でした。
全体的に角ばったデザインの少しクラシックなタッチで、キャビンの後ろに720馬力のクアッドターボV型12気筒エンジンを搭載していたのです。
ランチア「ストラトス・ゼロ」
「ストラトス・ゼロ」は、空間デザインで空気を切るようにデザインするため、4輪の中でも座席がほぼ水平という、とても車高の低いクルマのひとつです。
最高のコンセプトカーと評する人も少なくありません。 もっと詳しく知りたい人は下記の関連記事へどうぞ。
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ダッジ「クーパーヘッド」
新型「バイパー」よりも手頃な価格の車種として登場した「クーパーヘッド」は、ダッジのV型10気筒エンジンスーパーカーを薄型化したようなものです。
コンセプトカーには220馬力のV型6気筒エンジンが使用されていましたが、残念ながら生産には至りませんでした…。
メルセデス・ベンツ「C111」
この「C111」はコンセプトカーで終わりましたが、その技術面では数十カ所もの具体的事例として今後のクルマづくりに伝承されました。
メルセデスらしさを前面に出した型にはまることのないクルマ…ミッドシップエンジンレイアウトと回転式パワートレインを使用しており、とても独創的でした。
マセラティ「バードケージ 75th」
1960年代のマセラティ「バードケージ」のオリジナルレースカーへの敬意と、ピニンファリーナ設立から75周年を祝うため2005年に生産されたコンセプトカー「バードゲージ 75th」。
フロントトップハーフクラムシェルは、もち上がるように設計されており、運転席へと乗り込めるようにできているのです。そのクールな外観に痺れます。
※ちなみに、下の動画が60年代の「バードケージ」です。
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ジープ「J12」
改良された「ラングラー」のシャシーをベースにした「J-12」は、カイザーの名の時代のトラックの顔を身に着け、夢のオフロードカーとなったのです。
モダンなハードウェアとクラシックさを融合した、まさに現代的なデザインです。
童夢「零」
童夢のクルマは市販化されることはありませんでしたが、初期デザインの「零」は忘れられることのないクールなクルマの一つです。
エンジンは日産の直列6気筒で、5速のマニュアル。市販化が期待されましたが、レーシングカーの製作に総力を上げたため、その計画が実行されることはありませんでした。
マツダ「風籟(ふうらい)」
マツダ「風籟(ふうらい)」は2008年のデトロイトオートショーで発表され、英自動車番組「トップギア」の収録中に炎上…焼け焦げてしまったのです。自然発火だろうとされていましたが、本当の原因は明かされていません…。
450馬力の3ロータリーエンジンを使用し、栄光に輝いていただけに、ファンからは悲しみの声が多く上がっていました。
フォード「インディゴ」
1996年に発表された「インディゴ」は、ミラーとオープンコックピットにライトが組み込まれた、斬新なフロントウイングデザインが起用されました。フロントウィングには、LEDストリップも組み込まれています。
最終的に、2つのサンプルしか製作されませんでした。クルマ情報サイトの「Wrecked Exotics」によれば、そのうちの1型は完全に破壊されてしまったそうです。
ランボルギーニ「ミウラ」
ランボルギーニは「ミウラ」誕生から40周年を記念し、2006年にクラシックな「ミウラ」スーパーカーの近代バージョンを導入しました。
これは60年代の「ミウラ」によく似ていますが、車の大部分は「ムルシエラゴ」をベースにしていました。
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ポンティアック「バンシーⅣ」
1980年代後半のバンシーには、丸みがありながらも最新のデザインを取り入れており、第4世代ファイアバードやカマロのようなクルマのデザインに大きく影響を与えました。
実体はグラスファイバーのボディ、ヘッド・アップ・ディスプレイ、そして、230馬力の燃料噴射方式のV型8気筒エンジンを搭載していたのです。
キャデラック「シックスティーン」
もしかしたらあなたも予想していたかもしれませんが、「シックスティーン」のコンセプトはその長いボンネットの下にある16気筒のエンジンなのです。
それは2つのLS V型8気筒エンジンを組み合わせてつくられたもので、4速の自動変速機を介して後輪に動力をおくっています。
ジープ「ハリケーン」
ジープ「ハリケーン」は、ほとんどがカーボンファイバー製の車体と独立回転の車輪と…それを駆動させる2台のV型8気筒クライスラー・ヘミエンジンがからできています。
5秒未満で0-60km/hまでだすことができ、それはまるで未来からきたレトロな外観のジープラングラーのようです。
メルセデス・マイバッハ「ヴィジョン6」
デザイナーは、クルマ全体を1本のラインのように描きたいと考えるものです。その代表例のひとつとして、このクーペまたはコンバーチブル型のヴィジョン・メルセデス・マイバッハ6です。
それは本当に素晴らしく、未来のエレガントとは何かを教えてくれるのでした…。
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Road and Track(原文:English)
BY BRIAN SILVESTRO
MAY 30, 2018
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Kazu Ogawa