現地時間2019年7月13日(土)午後7時ごろ、マンハッタンの大部分が停電となり、ニューヨークの心臓とも言えるこの島が数時間暗闇にみまわれました。その原因は、変電設備にある変圧器の火災によるものとのこと。一時は約6万1千世帯への電気の供給が止まったということです。
停電が起きたのはマンハッタン中心部ミッドタウンからアッパーウェスト・サイドにかけての一帯で、観光客も多い繁華街になります。地下鉄は複数の路線の運行が止まり、大勢が車内に閉じ込められました。道路の信号も点灯しなくなり、市内は大渋滞。中には、エレベーターに閉じ込められたり…などなど、大混乱となったことは言うまでもありません。しかしこの一件で、けが人などの報告は上がっていないことが不幸中の幸いと言えるでしょう。
ちなみにこの日は、偶然にも1977年に起こったニューヨーク大停電が発生した有名な日でもありました。これはNetFlixのドラマシリーズ「The Get Down(ゲットタウン)」のエピソード内でも描かれているほど、ニューヨーク史に残る出来事でした。
この日のニューヨークの気温は、30度近く。そんな状況下で、長距離におよぶ道のりを徒歩で帰宅する人々であふれたのが現状です。また至るところで、一時避難やこの先の行方を見守ろうという人々であふれるエリアもできることに。しかもこの停電で、各所エアコンなど空調設備は機能しません。さらに、暗闇自体に不安を抱く人々も多かったことでしょう。この夜マンハッタンにいるほぼすべての人々が、多大な苦悩を体験することになったのは間違いありません。
しかし、こういった状況であるにも関わらず、音楽や会話を楽しむなど、暗闇だからこそできる娯楽を見出していた人々もいたことも事実です。SNS上では、そんな様子を捉えた写真や動画などが随所に残されています。
そんな状況をポジティブに受け止める人々の数も少なくなかった…ということも知っておくべきかと思います。彼ら彼女らは、言わば停電のマンハッタンのミッドタウンをフェス会場やキャンプ場かのように、アンプラグドもしくはオフラインのエンターテインメントを楽しんでもいました。
そこでここでご紹介する写真から、当時のニューヨーカーたちの苦悩なる胸中を察しながら、暗闇のマンハッタンに展開した物語をご確認ください。
停電が復旧したときの様子を最後にご覧ください
From ESQUIRE ITTranslation / Esquire Digital
※この翻訳は抄訳です。
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