ここは、これまで10数組のロイヤルカップルが結婚式を挙げてきた由緒正しき教会として知られます。
1863年のエドワード7世とアレクサンドラ・オブ・デンマークの壮大な式から、2008年のピーター・フィリップス&オータム・ケリーの落ち着いた式まで、この歴史的な教会で行われたロイヤルウエディングをプレイバックしてみましょう。
エドワード王子&ソフィー伯爵夫人
エリザベス女王の三男でハリー王子にとっては叔父にあたるエドワード王子は、1999年6月19日にセント・ジョージ礼拝堂にてソフィ・リーズ=ジョーンズとの結婚式を執り行った。2人の結婚式は近親者や親しい友人を招いて行われたのだそう。
エドワード王子&ソフィー伯爵夫人
エリザベス女王の他の子ども達はロンドンのウェストミンスター寺院やセントポール大聖堂で大規模な式を挙げてきたけど、エドワード王子とソフィー伯爵夫人は800席という小さなセント・ジョージ礼拝堂を選択。すでに大注目を集めているハリー王子とメーガンだけど、王室の慣例にはとらわれない式をご所望のようなので、そんな2人にはぴったりかも?
エドワード王子&ソフィー伯爵夫人
現代の王室の伝統では、ロイヤルファミリーのメンバーは結婚式の後に階段上で写真を撮るのが定番。この写真にはティーン時代のハリー王子(右上)と、今秋に同じくセント・ジョージ礼拝堂で結婚式を予定しているハリー王子の従姉妹ユージェニー王女(右端のパープル色のドレス)の姿が!
チャールズ皇太子&カミラ夫人
2005年4月9日、チャールズ皇太子とカミラ・パーカー・ボウルズはウィンザー城下のギルドホールで民事婚を行った。離婚後の再婚だったため、王位継承者という立場上、宗教的な式典を避けることになり、その後セント・ジョージ礼拝堂にて儀式が行われた。
チャールズ皇太子&カミラ夫人
父親とは違い、ハリー王子は王位継承者ではないので、たとえ再婚だったとしてもセント・ジョージ礼拝堂で宗教的な式を挙げることはできるという。一方、メーガンは再婚者であることを踏まえて、カミラ夫人と同じく白ではないドレスを着る可能性があるようだ。
チャールズ皇太子&カミラ夫人
結婚式が行われている間、ロイヤルファミリーは伝統的にセント・ジョージ礼拝堂の右側に座っている。
チャールズ皇太子&カミラ夫人
セント・ジョージ礼拝堂での儀式の後、エリザベス女王とフィリップ王配はチャールズ皇太子とカミラ夫人のためにセントジョージホールでお祝いの席を設けた。ハリー王子とメーガンもこの会場でレセプションを開くと言われている。
レディ・ヘレン・ウィンザー&ティモシー・テイラー
1992年7月18日にエリザベス女王のいとこ、ケント公エドワードの娘ヘレン・ウィンザーが美術商のティモシー・テイラーとセント・ジョージ礼拝堂で結婚式を挙げるまでの数十年間、王室はウェストミンスター寺院を結婚式の会場として支持してきた。
レディ・ヘレン・ウィンザー&ティモシー・テイラー
ハリー王子は自分が結婚式を挙げる26年前、7歳時に母ダイアナ元妃の親類であるレディ・ヘレン・ウィンザーとティモシー・テイラーの結婚式に出席していた。
ピーター・フィリップス&オータム・ケリー
2008年5月17日、エリザベス女王の娘アン王女の長男ピーター・フィリップスが、カナダ人の経営コンサルタント、オータム・ケリーと結婚式を挙げた。英国のロイヤルウエディングでは子ども達が付添人を務めることが多いが、オータムは義妹と2人の親友をブライズメイドに選んだ。メーガンは彼女をお手本にすることもできそう。
ピーター・フィリップス&オータム・ケリー
カナダ出身のオータムだが、式では、英国のデザイナー、サッシ・ホルフォードによるウエディングドレスを身にまとい、義母アン王女から借りたティアラを着けた。メーガンは伝統を破り、英国以外のデザイナーのドレスを着るかもしれないけれど、ティアラはロイヤルファミリーから拝借する可能性が高いよう。
エドワード7世&アレクサンドラ・オブ・デンマーク
1863年3月10日、デンマーク、プロイセン、インド・マハラジャの王族たちに見守られながら、ヴィクトリア女王の長男エドワード7世がデンマーク王女だったアレクサンドラ妃と結婚式を挙げた。ハリー王子とメーガンの結婚式のゲストはこの絵の人数よりも少ないかもしれいないが、かつての国王と同じこのチャペルで愛を誓う。
アーガイル公爵&ルイーズ(アーガイル公爵夫人)
セント・ジョージ礼拝堂はヴィクトリア女王の四女で第6子の王女ルイーズにとってもお気に入りのチャペル。彼女は1871年3月21日に政治家のアーガイル公爵ジョン・キャンベルと結婚。
コンノート公アーサー王子&ルイーゼ・マルガレーテ・フォン・プロイセン
ルイーズの結婚式から8年後の1879年3月13日、ヴィクトリア女王の三男で第7子の王子アーサーがプロイセン王国の王族ルイーゼ・マルガレーテと結婚。
オールバニ公レオポルド王子&ヘレナ・オブ・ウォルデック・アンド・ピアモント
ヴィクトリア女王の四男で第8子の王子レオポルドは1882年4月27日にヴァルデック侯ゲオルク・ヴィクトルの娘と結婚し、兄姉たちに続いてセント・ジョージ礼拝堂で式を挙げた。
アリス・オブ・オールバニ&アスローン伯アレグザンダー
両親の結婚式から22年後の1904年2月10日、オールバニ公の娘アリスは両親と同じ教会でヴュルテンベルク王国のアレグザンダー・オブ・テックとの結婚式を挙げた。オールバニ公は血友病で早くに亡くなってしまったため、伯父のエドワード7世が共にヴァージンロードを歩き、祝宴を主催したという。
コンノート公マーガレット王女&グスタフ6世アドルフ
1905年6月15日、ヴィクトリア女王の別の孫娘、アーサー王子の娘マーガレット王女もスウェーデン国王のグスタフ6世アドルフとの結婚式を挙行。続いて行われた祝宴ではスウェーデンの王位継承者を祝福するための料理が出されたそう。
アン・エイベル・スミス&デヴィッド・リデル=グレインジャー
ジョージ5世の王妃メアリーの姪が1919年に結婚式挙げて以降、次にロイヤルファミリーの結婚式がセント・ジョージ礼拝堂で行われたのは1957年12月14日のこと。アリス王女の孫にあたるアン・エイベル・スミスとスコットランドの政治家デヴィッド・リトル=グレインジャーが結婚式を挙げ、テレビで放送された。2011年にウェストミンスター寺院にて盛大に行われた兄ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式も世界中で放送されたこともあり、ハリー王子とメーガンの結婚式も世界中が楽しみにしているだろう。
From Town&Country
Photograph / Getty Images
Translation / Ai Ono