2019年6月1日(現地時間)、グレース・ケリーの孫であるモナコ公国のシャルロット・カシラギ(Charlotte Casiraghi)は、映画プロデューサーのディミトリ・ラッサム氏と結婚。数多くのラグジュアリーメゾンと親交のある彼女が、どんなドレスやジュエリーをまとったのか、世界中が注目していました。そんな中、ウエディングレセプションで彼女が身に着けたのは…祖母である故グレース・ケリーのネックレスでした。それはレーニエ3世がグレースに贈った、「カルティエ」のネックレスだったのです。
シャルロットがレセプションで身にまとったドレスは、「シャネル」による白のストラップレスドレスでした。「シャネル」と言えな、グレースを語るうえで欠かせないブランドのひとつであります。グレースは生前、さまざまな公務に同ブランドのツイードスーツを着用していたことでも有名ですので…。
そしてドレスには、「カルティエ」の3連ネックレスをコーディネートしていたのです。「カルティエ」もまた、グレースとは切っても切れないブランド。
モナコ大公レーニエ3世は、婚約指輪としてグレースに「カルティエ」の10カラットのダイヤモンドをあしらったリングを贈っています。グレースもその指輪を気に入っていたようで、現役最後の映画として出演した『上流社会(High Society)』でも身に着けているのが確認できるでしょう。
シャルロットがこのとき着用していたネックレスも、実は祖父レーニエ3世が1956年にウエディングギフトとしてグレースに贈ったものでした。ラウンド&エメラルドカットのダイヤモンドがセットされたプラチナネックレスで、グレースの婚約指輪同様、モナコ王室の家宝として大切に受け継がれているものになります。
シャルロットは、サムシング・ボロー(Something Borrowed=「何か借りたもの」を結婚式当日に花嫁が身につけると幸せになれるというジンクス)として、叔父のアルベール2世から借りたのかもしれません。
なお、モナコ王室がグレースにオマージュを捧げたのは、2019年に入ってこれで2度目でした。シャルロットの母、モナコ公女カロリーヌ・ド・モナコも2019年4月、レーニエ3世がグレースに贈ったという「ヴァン クリーフ & アーペル」のパール&ダイヤモンドネックレスをつけていました。娘と孫娘にとっても、永遠のファッションアイコンは、やはりグレース・ケリーで間違いなさそうです。
From TOWN&COUNTRYTranslation / Reiko Kuwabara
※この翻訳は抄訳です。
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