クルマ社会のアメリカにおいて、大都市以外では タクシーがあまり普及していないことと、電車の駅が近くになかったり、もしくは電車の本数が1時間に1本だったりするのです。
◇全盛期のアメリカの鉄道網は素晴らしかった
実は、初期の電車システムがアメリカ国内の時間帯を決定する上で、大きな役割を果たしていました。全盛期のアメリカ社会における鉄道網は素晴らしかったのです。が、1930年代にクルマが頭角を現し…、さらに1950年代に航空機が発達するにつれて電車は衰退していったのです…。
アメリカの列車に関する問題の核心について述べられています。アメリカで高速鉄道が発達しなかった最大の理由は…、人口分布がまばらだからなのです。
さらに、運賃が高い上に遅いため、誰も利用したがらないのです。
◇アメリカの列車は運賃が高い上に遅い・不便
最高時速240km。ワシントンD.C.とニューヨーク間を結ぶ唯一の高速鉄道「アセラ・エクスプレス(Acela Express)」は、120ドルで、なんと2時間50分もかかるのです。クルマなら4時間とガソリン代だけで済みますのですから、そりゃクルマを使用するでしょう。
◇アメリカの列車が衰退した理由
衰退要因として、「全米鉄道旅客公社のアムトラック社(Amtrak)が資金不足に陥る→ 改善できない → 利用者数が低下 → 資金不足のまま」、という悪循環の発生によるものであったと言われています。
アムトラック社の定時到着率は72%だったそうです。
シカゴ~サンフランシスコ間に至ってはわずか31%…。アムトラック社はこの遅延について、「BNSF鉄道区間を走る貨物列車のせいである」としています。アメリカでは、貨物輸送の38%が鉄道によるもので、欧州の8%に比べると格段に多いのです。
つまり、貨物の合間に旅客鉄道を走らせている状態なのです。
これは、納税者が納める税金によって鉄道システムの半分がまかなわれているおかげで、より速く、より安く旅行できるフランスのような邪悪な社会主義国では問題にはなりません。
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