わが家にはもうすぐ4歳になる娘がいます。
周囲には早期教育に熱心な家庭もありますが、私と夫は「幼いうちから無理に勉強はさせなくてもいい、それよりも今はのびのびと遊んでほしい」と思っています。
しかし「学歴至上主義」の義母はそう思ってはいないようで……
「大きくなっても九九ができない子がいるらしいから、うちの孫は早めに、と思い買いました。2の段だけでも歌いながら覚えて、次の段へと進めていってね。九九を習う小学校2年までは長いので、ゆっくり」
……いやいや、うちの子4歳ですよ? やるわけないですよ!
娘は最近、遊びながらひらがなや数字を覚えているところです。百歩譲って簡単なドリルをやるとしても、たし算ひき算が先でしょうに、なぜいきなり九九を……?
思い返せば、義母はやたらと教育熱心で、娘の1歳の誕生日には、義母が作詞作曲した自作のアイウエオの歌をカセットテープに吹き込んで送ってきました(怖くて一度も聞かせていません)。
2歳の誕生日にはひらがなのドリルを送ってきました。
「娘はドリルはまだ早いので、できれば絵本とかのほうが……」とやんわり伝えてみたことがあるのですが「絵本は図書館で借りられるでしょ? ドリルは借りられないもの」と言われてしまったこともあります。
夜、帰宅した夫にかけ算ドリルを見せながら「こういうの、やめてもらうように話してくれない?」と言ったのですが、「いいじゃん、おふくろが好きでやってることなんだから。もらうだけもらって後は捨てれば?」
「波風立てたくない」オーラが全開でした。でも……。
夫には年の離れた姉がいて、子どもが2人。有名大学に通う長男と、工業系の専門学校に通う次男がいます。
このたび、長男が就職活動をして内定を勝ち取ったのですが、その内定先に、義母が口を挟みはじめたというのです……。