労働時間に関わらず、男性は家事を「ほぼ行わない」――。そんな実態が連合のシンクタンク「連合総研」の調査で明らかになった。「食事の用意」が「週に6~7日」と回答した女性は73・4%だった一方、男性は11・6%にとどまり、女性の家事負担の重さが浮き彫りになった。
調査は10月1~8日、首都圏と関西圏に住み、民間企業で働く20~64歳を対象にインターネットで実施。家事の実態については、1週間あたりの家事の頻度(有配偶者のみ)について、男女計996人の回答を分析した。
「洗濯」について、「週に6~7日」と回答したのは女性が66・1%だったのに対し、男性は10・9%にとどまった。「食事のあとかたづけ」では、女性が75・4%、男性は26・5%だった。
また、1週間あたりの平均労働時間の長短に関わらず、どの家事項目においても「週に6~7日」「週に4~5日」と回答した女性の割合は男性を上回った。連合総研の担当者は「女性の家事負担は減っていない。詳細についてはこれから検討するが、共働きでも片働きでも結果は変わらなかった」と話した。【福富智】
外部リンク