ゆずは爽やかな香りと酸味が特徴の柑橘類。ふだんは料理のアクセントとして使うケースが多いのではないでしょうか。実は今、海外のシェフたちから注目を浴びており、2022年の食のトレンド予測に入る人気ぶりなんです。そこで今回は、ゆずを長く楽しむための保存法をはじめ、簡単にできるゆずレシピ2選をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
ゆずの冷凍保存方法
【材料】
ゆず 1個
【作り方】
1. ゆずの皮を薄くむき、千切りにする。そのまま密閉袋に入れて冷凍庫で保管する。
2. 果肉の部分は、白い部分をむいて落としたら、横半分に切り、密閉袋にいれて保存する。
Point
ゆずの香りは皮に多いので、たっぷりと使いたいところ。けれど白い部分は苦味の元になっちゃいます。皮をむくときは薄くむいてくださいね。果肉の部分を使う場合は、そのまま煮てジャムにしたり、絞ってドレッシングにしたりすると美味しく召し上がれます。ゆずの実をこして果汁だけ取り出し、そのまま冷凍保存してもOK!
種を入れるだけでとろみUP「ゆずジャム」
【材料】2〜3食分/調理時間25分
ゆずの皮 60g(3個分)
砂糖 50g
水 300ml
ゆずの果肉 3個分
【作り方】
1. ゆずの皮は千切りにし、さらに長さを半分に切る。ゆずの果肉は絞って、果汁と種を器に入れておく。
2. 鍋に1の皮、水を入れたら中火にかけ、沸騰したら5分ほど煮る。
3. 皮をザルにあけて、一度鍋を洗う。再び鍋にゆずの皮、ゆずの果汁、種、砂糖を加えて弱火にかけ、とろみがつくまで煮る。
4. 種を取り出して、清潔な保存容器に入れる。
Point
ゆずジャムを美味しく作るポイントは、種も一緒に煮ること。種の周りにはペクチンという成分が含まれていて、これがジャムのとろみの元になるんです。また、一度茹でてから水を捨てアクを出すことも忘れずに。皮がくったりした、やわらかいジャムにしたいときは、あと2回ほど茹でて水を捨てる作業を繰り返してくださいね。
チンしてサッとかけるだけ!手間なし「ゆずしおまぜうどん」
【材料】1人分/調理時間10分
冷凍うどん 1玉
長ねぎ(青い部分) 4cm
白いりごま 小さじ1/2
ゆずの皮 10g
A ゆずの果肉の搾り汁 1/2個分
A ごま油 小さじ2
A 鶏ガラスープの素 小さじ1と1/2
【作り方】
1. 長ネギは細切り小口切りにする。Aは混ぜ合わせておく。ゆずの皮を千切りにする。
2. うどんは熱湯で茹でてよく汁気をきる。
3.器に2を盛り、Aをかける。ゆずの皮をのせ、長ねぎ、白いりごまをのせる。
【ポイント】
ゆずの食感を楽しみたいときは、ふつうの細切り(すぐ上にある写真と同じくらい)に。香りだけ楽しみたいときは、なるべく細長く切るのがポイントです。白い部分があまり入らないように皮をむけば、苦味を抑えることができます。冷凍うどんを茹でるのが面倒なら、さっと水にくぐらせて、600Wのレンジで2分30秒、500Wなら3分加熱してもOK。
※電子レンジを使う場合は機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。
ゆずは出回る時期が短いので、今回ご紹介した冷凍保存方法をぜひ活用してくださいね。保存期間は長くても2~3か月が目安です。生のゆずのような香りを楽しみたいなら、冷凍してから1か月以内に食べきるのがベスト。ちなみに、黄ゆずは1月頃までが旬です。寒さが厳しくなるこの季節、いろんな料理でゆずを楽しみながら、冬を乗り切ってくださいね。
Profile
ジョーさん。
料理研究家。
共働きで多忙だった母を手伝いたいという想いから料理を始める。ガッツリボリュームのある肉料理から、旬の野菜を美味しく食べるレシピまで「台所に立つのが楽しくなるように」をモットーに幅広いレシピを考案。日々の忙しさの中でも、美味しいものを食べたい、作ってあげたい、という想いに応えられる効率性を最重要視したレシピは、Twitterでも反響を呼び、フォロワー数は24万人超。
Twitter:@syokojiro
著書:『めんどうなことしないうまさ極みレシピ 激烈美味しいストレスなし103品』(KADOKAWA)
文=小山田 景亮