LEEと一緒に33年、数々のレシピを紹介してきた栗原はるみさん。
33年間のレシピの中から、栗原さん自身、特に思い出深いメニューを厳選して頂きました。そのエピソード&レシピを、当時の誌面とともにお届けします。
栗原さんの思い出メニュー
September 2005 issue / 2005年9月号
タイカレー
大好きなハーブがたっぷり!作るのも楽しいカレー
結婚するまでエスニック料理はあまり食べたことがありませんでしたが、夫の玲児さんが大好きだったおかげで、私もよく作るようになりました。
子どもには少し辛いと思ったのですが、娘も息子もこのカレーが好きで、もう何十年も作り続けています。エスニック料理は食材も料理の仕方も普段のおかずと違うから、作ることが楽しみです。
もうひとつの好きな理由は、大好きなハーブをたくさん使うこと。
このカレーも、コブミカンの葉、レモングラス、香シャンツァイ菜、ミントなどの香りを組み合わせることで、複雑な美味しさが生まれます。
私はいつも料理にたっぷりハーブを使いたいので、自宅の庭でもいろいろな種類を育てています。
材料・4人分
エビ…… 8 尾(160g)
鶏もも肉……小1 枚(200g)
ゆでたけのこ……80g
マッシュルーム…… 2 パック(200g)
さやいんげん……150g
厚揚げ…… 1 パック(小角切り8 個入り)
にんにく、しょうが(それぞれつぶす)……各1 かけ分
サラダ油……大さじ2
スープ……顆粒鶏ガラスープ小さじ1 を湯1 カップで溶いたもの
ココナッツミルク…… 1 缶(400㎖)
タイカレーペースト(グリーン/市販)…… 1 パック(50g)
A
- 香菜の軸…… 2 ~ 3 本
- コブミカンの葉…… 2 ~ 3 枚
- レモングラス…… 3 ~ 4 本
ナンプラー……大さじ1/2~1
塩、こしょう……各適量
タイ米ごはん、香菜、ミント、ライム……各適量
作り方
- エビは殻と尾を除き、背に切り込みを入れて背ワタを取り、軽く開く。鶏肉は3 ㎝角に切る。たけのこは薄切りにする。マッシュルームは石づきを取る。いんげんはすじを取り、長さを斜めに半分に切る。
- 香菜の軸は縦半分に切る。葉先は摘んでおく。
- 鍋にサラダ油大さじ1 を熱し、①のエビを入れてさっと炒め、軽く塩、こしょうをふって取り出す。
- 残りのサラダ油を足し、にんにくとしょうがを入れて炒める。香りが出たら、鶏肉を加えて炒め、軽く塩、こしょうをふる。足りなければサラダ油(分量外)を足し、たけのこ、マッシュルームを順に加えて炒める。
- スープとココナッツミルクを加え、煮立ったらタイカレーペーストを加える。Aといんげんを加え、フタをして弱めの中火で約10分煮る。いんげんに火が通ったらフタを取り、厚揚げを加えて2 ~ 3 分煮て、なじんだらエビを戻し入れる。ナンプラーで味を調え、火を止める。
- 器にタイ米ごはんを盛ってカレーをかけ、香菜、ミント、ライムを添える。
タイ食材やハーブはデパ地下の食品売り場やエスニック食材店で入手可能。ごはんはさらっとしたジャスミン米がおすすめです。
栗原はるみさん
静岡県下田市出身。1973年TVキャスター・栗原玲児氏と結婚。
家族のために作る自由な発想の家庭料理が評判を呼び、料理研究家に。レシピブックのほか、パーソナルマガジン『haru_mi』など、料理家として異例の著書発行部数2800万部を超える記録を持ち、その著書の一部は海外でも翻訳され人気。