世界遺産の平等院(宇治市宇治)が、紅葉シーズンの夜間特別拝観を17日から始める。関係者向けの先行公開が16日夜にあり、光を浴びた鳳凰堂が池に鮮やかに映り込み、神秘的な雰囲気を演出した。
極楽浄土の世界を表現する鳳凰堂が、LED(発光ダイオード)照明5基でライトアップされた。
今回は、鳳凰像や堂内の阿弥陀如来坐像を、金色のLEDの投光器で直接照らした。神居文彰住職は「鳳凰や仏の肌の金色を、より美しく照らし上げられた。昨年とは違う光を体験してほしい」と話した。
境内のモミジ約200本の色づきは例年よりやや遅めだが、正門や鐘楼付近で色鮮やかに浮かび上がった。
秋のライトアップは昨年に続き2度目。日帰り客が多い宇治で、夜の観光を盛り上げる狙い。今年は、日中の拝観券で夜に再入場できるようにした。周辺の商店も、通常より開店時間を延長する。夜間特別拝観は17、18日、23~25日、30日~12月2日の午後6時~8時半(8時15分に受け付け終了)。拝観料が必要。
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