プリウス式から進化!? 新型ノアヴォク搭載の「電制シフト」とは?
2022年5月26日にホンダ新型「ステップワゴン」が発売されました。
なかでも賛否が集まっているのは、2リッターハイブリッド車「e:HEV(イーエイチイーブイ)」に採用されている専用の「エレクトリックギアセレクター」、いわゆる「ボタン式シフト」です。
従来ではレバー式のシフト操作でチェンジしていたものが、ボタンひとつで操作が可能に。
これについて、ユーザーからは「今どきな感じ」と肯定的な意見の一方で、「慣れそうにない」とネガティブな印象を持ったユーザーもいるようです。
そんななかライバルとして挙げられる、トヨタのミニバン車種の新型「ノア/ヴォクシー」には、オプションによって「エレクトロシフトマチック」、いわゆる「電制シフト」の採用がみられます。具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
プリウス式シフトが進化!? 新型ノアヴォクに搭載の電制シフトは使いやすいのか?
電制シフトというと、2003年にトヨタ「プリウス」の2代目に搭載されたことで当時話題となり、「プリウス式」とも呼ばれはじめていました。
そんななか、新型ノア/ヴォクシーのハイブリッド車には、パノラミックビューモニターと、パーキングサポートブレーキ(後方歩行者)を選択した場合にオプションで、プリウスのような電制シフトが設定されます。
レバーは上に向かって細くなり、かつ反ったようなデザインが採用されました。
持ち手部分が上部に取り付けられ、その下には「P」のボタンに続き、「R」「N」「D」「B」の文字が記載されています。
電制シフトの使用方法について、トヨタモビリティ東京の公式YouTubeで公開されており、例えば、発進する際について以下のように説明されています。
「パーキングブレーキを解除して、ブレーキペダルを踏みながらDの位置にして一息置いて手を離せばDレンジに入ります」
シフトを記載のある矢印の向きにチェンジし、手を離すことでDレンジに入り、これで前進することが可能となっています。
このほか、駐車する時は持ち手の操作はおこなわず、Pボタンを押すことで駐車になります。
前方車との距離が縮まりそうな時に減速するなどエンジンブレーキをかける時は、走行中にシフトを手前に倒し手を離すとBレンジに入ります。そのまま走行中にDレンジに切り替えることが可能です。
ただし、PレンジからBレンジには入らないようになっています。
一般的な電制シフトと同様にシフトチェンジしてもバーが元の場所に戻るようになっていますが、コロンとしたレバー形状も多い電制シフトのなかで、持ち手が長くなっているなどデザイン性がやや異なるといえます。
またレンジを動かすことで入ったレンジの色が点灯するので、どのレンジになったか目で確認することが可能になり、誤操作を未然に防止します。
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このほか、日産でライバル車種としてあげられる「セレナ」にもハイブリッド車の全グレードに電制シフトが採用されており、昨今では電制シフトの採用が多く見られます。
かつてはレバー式のシフト方式が主流でしたが、時代の流れとともに徐々に変わってきているといえそうです。
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