その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。
今回は、え?そんな漢字があったの?とちょっと意外なこちらです。
「毛が3本」と言えばおなじみオバケのQちゃんですが、毛という漢字を三つ書くだけの「毳」。こんな漢字、いままでの人生で書いたことある人のほうが少ないのではないでしょうか?
しかも2文字続けて、ただひたすら「毛」を6回書くという不毛さです。漢字的にこれだけフサフサ感があるんですから、おそらくそういった意味のこもった読み方なんだと思いますよね。
「毛」の音読みから、「もうもうしい/毛髪が勢いよくはえる様」なんて辞書にありそうな気もしますが、違います。
それでは画像でヒントを出してみます。今回の漢字の意味からはイメージが外れてしまうのですが、音的に近いものがあるんです。
トルコ料理のケバブ、食べたことありますか?
いかがですか? ヒントでピンと来ましたか?「毳」の字には多くの読み方があるのですが、その中のひとつに、紙や布がこすれた状態のことを指す言葉があります。「毳だった」状態ですね。さあ、なんて読むでしょう? もうわかりましたね?正解は…
【毳毳しい=けばけばしい】です。
「毳」には、もちろん毛、中でもふわふわの赤ちゃんの産毛のような意味もあるのに、なぜいきなり「どぎつい、派手な様子」を表すために使われたのか、やや謎は残るものの、「けばけばしい」を漢字で書く場合はこれが正解。
ちなみに「ケバい」も「毳い」でイケるようです。一見難易度高そうな漢字に見えますが、書いてみれば毛が3本、の簡単さなので、ぜひ覚えておいてください。そして将来、もし人前で「けばけばしい」と書く機会が訪れたら、サラサラっと書いて、教養の高さちらつかせてみましょう(?)。
それでは次回をお楽しみに…
まとめ/伊波裕子