スキンケアとメイクで明るく、心地よく「もう一度、バラ色の美肌に」 第3回(全7回) 「バラ色」のイメージは優しさや幸福感。女性をより魅力的に見せてくれる魔法の色です。また、肌におけるバラ色は澄んだ透明感と健康的な血色感から生まれるもので、私たち成熟世代が求める内側から生き生きと輝く美しさの象徴でもあります。バラ色を引き出すスキンケアとバラ色ニュアンスのメイクで、幸福オーラを放つ美しさを手に入れましょう。
【ベースメイク】 ピンクの下地とファンデで自然な血色感を演出
「バラ色のニュアンスが柔らかな透明感と幸福感を肌に宿します」── 黒田啓蔵さん
バラ色の肌づくりを成功させるポイントはピンクの“さじ加減”。
「ひと昔前のきものメイクのようにならないよう、ほのかに感じさせる程度に」とヘア&メイクアップ アーティストの黒田啓蔵さん。
「コツは下地の段階でくすみを払い、肌をトーンアップさせること」。
水彩絵の具のようにみずみずしく発色する淡いピンクの下地を使えば、肌そのものがバラ色を帯びているような印象を演出できます。
ファンデーションは素肌から離れない程度のピンク系カラーを選択。バラ色肌の真髄である“透明感”を意識して、ごく少量を頰を中心に塗り広げます。
次にファンデーションと同色か、やや明るめのコンシーラーで悩みカバーとハイライトを。
「肌に立体感を与え、アイメイクに頼らなくても目力が得られるテクニックです。くまが目立つ場合は濃い色で整えてから明るめの色を重ねる方法が効果的です」。
仕上げのパウダーは艶を抑えたいTゾーンや小鼻まわりを中心に仕上げます。
ヘア&メイクアップ アーティスト 黒田啓蔵さんに習うメイクテクニック
1.明るさと血色感をもたらすピンク下地でトーンアップ
ピンク感を強調したい頰はしっかりと、フェイスラインは薄く。グラデーションをつけた仕上がりで立体感のある顔立ちに。あご先や首にも薄くのばします
〔使用アイテム〕
ピンクベースに多色パール配合の下地。透ける仕上がりで発光するような血色感に。
2.ピンクファンデーションできめを整え、自然な輝きを
下地と同様に頰を起点に塗りのばす。
スポンジでなじませて密着。余分なファンデーションはスポンジに吸収されます。さらに手で押さえフィット感を高めて。
〔使用アイテム〕
右・薄づきなのに高いカバー力とロングラスティング効果が魅力。レソンシエルハイ パーフェクション 30ml SPF15 全10色 7700円/ゲラン 左・多彩な面で完璧な密着を叶える。レポンジュ 2200円/クレ・ド・ポー ボーテ
3.くすみや色むらをコンシーラーでカバー。ハイライト効果も
塗る箇所は次の写真を参考に。眉まわりの肌を明るく整えると眉が際立ち、涙袋の下は目もとをふっくら明るく見せる効果が。どちらも目力を与えるテクニック。
コンシーラーを塗る箇所はこちらの写真を参考に。
〔使用アイテム〕
なめらかなのびと止まりのよさで色むらを均一にカバーし、時間が経ってもよれない。細部を塗るのに便利なブラシ内蔵。
4.肌に艶感を残すため、パウダーはポイントづかいで
パウダーは化粧くずれを防いでくれるので、マスクをする場合はその範囲にも。小鼻はパフを折って隅まで密着させます。乾燥しがちな目もとには使いません。
〔使用アイテム〕
毛穴やきめの粗さをカバーし、4色の組み合わせで理想的なバラ色の肌を演出。シルキーな光沢が美しいオーラ感をもたらす。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/富田眞光〈vale.〉(人物)、渡邉宏基(静物) スタイリング/松田綾子〈オフィス・ドゥーエ〉(人物)、細田宏美(静物) ヘア&メイク/黒田啓蔵〈Iris〉 モデル/松田珠希 取材・文/佐藤由喜美
『家庭画報』2021年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。