加藤和樹さん、久しぶりの日本人役に緊張!? 舞台『怪人と探偵』について伺います!
【連載】加藤和樹の<心・技・体>
新連載「加藤和樹の〈心・技・体〉」も第2弾に突入! 今回は、第1弾“浴衣編”を振り返ってもらいつつ、いよいよ9月14日に初日を迎える新作ミュージカル『怪人と探偵』と、次回からスタートする“料理編”への意気込みをお届けします!
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――第1弾の浴衣体験、いかがでしたか?
「きちんと教わったのは初めてだったので、改めて何かこう背筋がピンと伸びる感じがありました。浴衣の着方にしても、帯の締め方にしても、初めは格好から入って“なんとなく着る”でもいいと思うんですが、日本人だったら知っておくべきじゃないかなと。今では、あまり日常的なものではないイメージがありますけれども、昔は浴衣やきものを着ることが日常だったわけで。世界中から大勢の人が来る東京オリンピックも控えていることだし、そういう歴史や伝統について、日本人としてもっと考えていきたいなと思いましたね」
――お買い上げの肌着はいかがでしたか?
「もう最高ですよ! 初めて袖を通したのに、まるでずっと着ていたかのような肌触りで、おかげでまったくストレスなく浴衣姿で歩けました。実は、家でパジャマ代わりにしてるんです。ちょっと贅沢なパジャマですけど(笑)、抜群の着心地でぐっすり眠れますよ。そういった肌着をはじめ、今の時代に合ったものもいろいろ開発されているのには驚きました。変わらないものがある一方で、よりなじみやすくスタイリッシュになっているものもあるのは嬉しいことですよね」
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――第2弾では、お料理を体験していただきます。加藤さんの得意分野では?
「得意かどうかはさて置き、生活に欠かせないものにはなってるかもしれません。作っているときは料理のことしか考えないから気分転換に最適だし、それを食べることで体作りもできるので。自炊だと何をどれくらい使っているかわかるから、調味料を含めて自分で摂取量をコントロールできるんです。今はちょうど体の状態を整えているところなので、週に半分は自炊をしてます」
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――ご実家でも、よく料理をされていたとか。
「そうですね。親が共働きだったこともあって、子どもの頃から休みの日は、姉と兄と一緒に家事をやるようにしていました。姉の担当は掃除で、兄は洗濯。いちばん下の僕がなんで料理担当になったのかわからないんですが(笑)、たぶん好きだったんでしょうね。小学校低学年の頃から、よく台所でおかんの隣に立って、野菜を切らせてもらったり、一緒に味噌汁を作ったり……。おかげで18歳で上京して一人暮らしを始めたときも、あまり家事には困りませんでした。洗濯も家にいる頃からやっていましたし」
――素晴らしいです。体を整えているのは、次の舞台『怪人と探偵』に向けてですか?
「それもありつつ、来年まで続く舞台を見越した体のベース作りです。食事の量を管理して、今のうちに無駄な肉を落としてベースをしっかり作っておけば、そこから筋肉を増やす、減らすということが結構簡単にできるので」
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――確かに、年末には『ファントム』、来年には『フランケンシュタイン』とミュージカルが立て続けに控えています。今月開幕の『怪人と探偵』の稽古は順調ですか?
「実はちょっと緊張しています(笑)。僕、ミュージカルは去年の10月にやった『タイタニック』以来で、結構久々なんですよ。しかも今回は、江戸川乱歩の作品世界をミュージカル化した新作オリジナル。こういう作品自体、なかなか経験できないことですし、ミュージカルで日本人の役をやること自体、いつぶりなんだろう?という感じです」
――昭和34年の東京を舞台に、大怪盗・怪人二十面相と名探偵・明智小五郎が“世界でいちばんきれいな宝石”をめぐって、華麗な対決を繰り広げる物語とか?
「謎解きあり、トリックあり、大掛かりな仕掛けありのエンターテインメントな作品になっています。楽曲もまさに江戸川乱歩の世界という感じで、どこかレトロで懐かしかったり、とてもメロディアスな曲があったり。衣装もレトロモダンで、しかも一人ひとり“癖がすごいんじゃ”と言いたくなるくらい(笑)、本当に個性的なキャラクターがたくさん出てくるんです」
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――とはいえ加藤さんの明智はカッコイイのでは? そもそも明智小五郎といえば、スマートで頭が切れる二枚目というイメージですし。
「でも、森 雪之丞さんが書かれた明智は全然完璧ではなくて、もっと人間くさいというか、どこか足りていないというか……。この『怪人と探偵』の明智像を、自分の中でもっと作り込まなければと思っているんですが、その辺にヒントがあるような気がしています。いろいろな謎が絡み合う中で、明智は暗中模索しながら走り続けるんだけども、結局その謎や闇はどこからくるのか? それは人間誰しもが持っているものではないのか?……そういう結構深いところまで描かれた作品です」
――中川晃教さん演じる怪人二十面相との対決が楽しみです。
「アッキーさんとは、前回ご一緒したミュージカル『フランケンシュタイン』でも対決する役柄だったので、そういう宿命なのかなと思ったりしています(笑)。僕にとってアッキーさんは、ずっと追いかけ続けている存在なので、そこは今回の役柄とちょっとリンクしているなとも感じますね。どれだけ追いかけても、すっと手が届かないところへ行ってしまうから」
――演出家の白井 晃さんとは2013年の『オセロ』、2015年の『ペール・ギュント』『No.9‐不滅の旋律‐』以来のお仕事ですね。
「あの喜びと苦しみの日々がまた……という感じです(笑)。白井さんは役者一人ひとりに対してはもちろん、スタッフワークに対しても絶対に諦めない方。そのものすごい熱量に、僕らもちゃんと応えなきゃと、いつも奮い立たされます。まずは白井さん、そして久々に共演する皆さんにも、“和樹、成長したな”と言ってもらえるように頑張ります」
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――ますます舞台が楽しみです。最後に、連載第2弾に向けたメッセージをお願いします。
「僕が体験したことを皆さんにお伝えする連載ですけれども、お伝えして終わりではなく、それが皆さんの生活の中で実際に役に立ったらいいなと思っています。なので“料理編”では、そんなに知られてはいないけど、簡単に作れておいしいものをご紹介します。どうぞお楽しみに!」
というわけで、次回は加藤さんが料理研究家の中村奈津子先生のもとを訪問し、学びます。エプロン姿でキッチンに立つ加藤さんを、お見逃しなく!
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新作ミュージカル『怪人と探偵』
2019年9月14日~29日/KAAT神奈川芸術劇場 ホール S席/1万2000円 A席/8000円 U24チケット/6000円 シルバー割引/1万1500円 高校生以下チケット/1000円 お問合せ/パルコステージ 電話03-3477-5858
10月3日~6日/兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
原案/江戸川乱歩 作・作詞・楽曲プロデュース/森 雪之丞 テーマ音楽/東京スカパラダイスオーケストラ 作曲/杉本雄治(WEAVER) 音楽監督/島 健 演出/白井 晃
出演/中川晃教、加藤和樹、大原櫻子、水田航生、フランク莉奈、今 拓哉、樹里咲穂、有川マコト、山岸門人、中山義紘、石賀和輝、高橋由美子、六角精児 ほか
https://stage.parco.jp/web/play/kaijintotantei/
取材の舞台裏
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加藤和樹/Kazuki Kato歌手・俳優・声優1984年生まれ、愛知県出身。2005年のミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年にミニアルバム『Rough Diamond』でCDデビュー。2009年には韓国、台湾、中国でもCDデビューを果たす。音楽活動の一方、俳優としてもドラマ、映画、舞台で活躍。さまざまなミュージカルに出演し、アニメの声優なども務めている。出演する新作ミュージカル『怪人と探偵』が、2019年9月14日~29日にKAAT神奈川芸術劇場、10月3日~6日に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。
2019年9月11日に配信シングルとして、新曲「Tell me why」をリリース! どこか懐かしいノスタルジックな要素を取り入れながらも近年の作品にみられる「ロック」な加藤和樹が堪能できる。ジャケットも3タイプあり。
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また、たった一人でステージに立つ全国ツアー「Kazuki Kato Road Tour 2020 ~Thank you for coming! 2~」とTHE DRASTICSと廻る東阪バンドバージョン「Kazuki Kato Live GIG 2020~タイトル未定~」も開催決定! 2020年6月20日(土)千葉県・柏 PALOOZAを皮きりにスタートし、過去最多となる全国24ヶ所、25公演を予定。
公式HP/http://www.katokazuki.com/
加藤和樹さんのバックナンバー【連載】加藤和樹の<心・技・体>
●第1回きもの編
01 銀座できものを誂える!? 男のきもの道 浴衣編 その1
02浴衣の着付けを習いに銀座へ! 男のきもの道 浴衣編 その2
03浴衣の着こなしNG例を教えてください! 男のきもの道 浴衣編 その3
04浴衣で銀ブラ中の加藤和樹さんを直撃! 男のきもの道 浴衣編 その4
加藤和樹さんが極悪人に!? 手に汗握る舞台『暗くなるまで待って』
さらに進化する実力派。加藤和樹さんが『マタ・ハリ』で2役に挑戦!
【動画コメントあり】“令和”初の「ハート泥棒大賞 」第1位は……もちろん、あの方です
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取材・文/岡﨑 香 撮影/西村彩子