この春、奇跡の3碗同時期公開!国宝「曜変天目」を巡る旅へ
国宝「曜変天目茶碗」中国・南宋 藤田美術館蔵
世界に3碗のみ現存する「曜変天目」茶碗。そのすべては日本にあって、国宝に指定されています。
京都の大徳寺龍光院、大阪の藤田美術館、東京の静嘉堂文庫美術館が、それぞれ1碗ずつ所蔵。
あまり頻繁には一般公開されることのないこの3碗が、滋賀県「MIHO MUSEUM」、奈良県「奈良国立博物館」、東京都「静嘉堂文庫美術館」で、この春、奇跡的に同時期に公開されることになりました!
JR東海では、美術館への直通バスの運行や展示される美術館の貸し切りツアーなど、さまざまなスタイルのツアーを企画。さあ、あなたも奇跡の「3碗制覇」にチャレンジしてみませんか?
国宝「曜変天目」とは?
国宝「曜変天目」中国・南宋時代(12~13世紀) 大徳寺龍光院蔵
中国・南宋時代(12~13世紀)に、福建省の建窯(けんよう)で焼かれた黒釉の碗を建盞(けんさん)と呼びます。大量に焼かれた建盞のうち、窯内で偶然、大小の斑文と、その周辺に美しい光彩が生じたものが「曜変天目」と呼ばれ、唐物全盛の室町時代には、茶碗の中で最高峰に位置づけられています。
《京都駅発着2館周遊バスプラン(日帰り)》
滋賀県MIHO MUSEUMと
奈良国立博物館を、便利なバスで
緑に囲まれたMIHO MUSEUM。
4月27日(土)~5月19日(日)の間の土曜・日曜・祝日の13日間に、京都駅から奈良国立博物館、MIHO MUSEUMを巡るバスが運行されます。
奈良国立博物館で展示されている国宝「曜変天目茶碗」中国・南宋 藤田美術館蔵
ルートは、京都駅→奈良国立博物館→MIHO MUSEUM→京都駅。通常はアクセスに時間がかかる奈良国立博物館とMIHO MUSEUMを1日でラクに巡ることができる、便利でお得なツアーです。
奈良国立博物館では、優先入館も可能。さらに東京都にある静嘉堂文庫美術館の入場引換券付きのため、3つの「曜変天目」を同時期にすべて見ることができます。
《京都駅発着2館周遊バスプラン(日帰り)》
実施日:
4月27日(土)、28日(日)、29日(月・祝)、5月1日(水・祝)、2日(木・休)、3日(金・祝)、4日(土・祝)、5日(日・祝)、6日(月・振休)、11日(土)、12日(日)、18日(土)、19日(日)
価格:8400円(税込み、大人1名様)
※4月30日(火)はMIHO MUSEUMの休館日のためなし。
※静嘉堂文庫美術館入場引換券付き(4月13日(土)~6月2日(日)の期間中1回限り)。
桜の名所MIHO MUSEUMも
旅の魅力のひとつ
美しいカーブを描くトンネルの先に、枝垂れ桜の並木道が約150m続くMIHO MUSEUM。
満開時はトンネル内が桜色に染まり、桜の名所となっています。
開花時期は気候によって異なりますが、毎年4月の初旬〜中旬。満開の時期に当たるとラッキーですね。
《2館貸し切りプラン》
MIHO MUSEUMと
奈良国立博物館を贅沢に貸し切り!
MIHO MUSEUMエントランス。
国宝「曜変天目」2碗を独占鑑賞。
1泊2日の特別ツアーもおすすめ
大混雑が予想されるMIHO MUSEUMでは日曜日の閉館後、奈良国立博物館では月曜日の閉館日に貸し切りで鑑賞できる、JR東海ならではの特別ツアーを開催。
特に、湖南アルプス山中の秘境にあるMIHO MUSEUMへは、京都駅からの直通バスの利用でアクセスが飛躍的に便利に!
1泊2日のツアー以外には、新幹線を利用するものや、1館だけ訪れる単独プランなど、スケジュールに合わせて好みのプランが選べます。
《2館貸し切りプラン》
宿泊付き、新幹線利用、単館鑑賞など、
旅のプランはお好みで選べます
奈良国立博物館では、藤田美術館の藤田 清館長と、日本美術ライター橋本麻里さんによる講演会も実施予定です。便利でお得な宿泊や首都圏発の往復新幹線利用ツアーも!
旅のスケジュール:
1日目 MIHO MUSEUM貸し切り鑑賞
2日目 奈良国立博物館貸し切り鑑賞
日程:
(1)4月14日(日)・15日(月)
(2)4月21日(日)・22日(月)
旅のプランと料金:
●上記2館の鑑賞+宿泊 1万9800~2万7800円(税込み・大人1名様、ダイワロイヤルホテルグランデ京都の場合)
●上記2館の鑑賞+宿泊+東京~新横浜・三島〜名古屋の新幹線各駅発着往復新幹線プラン 3万6800~4万2800円(税込み・大人1名様、東京・品川駅発着新幹線普通車指定席利用、都ホテル 京都八条(旧称 新・都ホテル)3名1室利用の場合)
●MIHO MUSEUM貸し切り単独プラン(京都駅発着貸し切りバス付き) 7400円(税込み・大人1名様)
4月 14日(日)・21日(日)開催。京都駅からの送迎バス付き。
●奈良国立博物館貸し切り単独プラン 5800円(税込み・大人1名様)
4月15日(月)・22日(月)開催。藤田 清氏(藤田美術館館長)と橋本麻里氏(日本美術ライター、永青文庫副館長)による講演会を予定しています。
※すべてのプランで静嘉堂文庫美術館入場引換券付き(4月13日(土)~6月2日(日)の期間中1回限り)。
《静嘉堂文庫美術館 貸し切りプラン(日帰り)》
東京・静嘉堂文庫美術館を貸し切りに。
稲葉家に伝わったことから「稲葉天目」とも呼ばれる。
国宝「曜変天目」中国・南宋時代(12〜13世紀) 東京・静嘉堂文庫美術館蔵
今回の「曜変天目」3碗同時期公開のうち、唯一東京で展示するのが、世田谷区岡本にある静嘉堂文庫美術館。品川駅発着の貸し切りバスで往復し、閉館後の貸し切りでゆったりと「曜変天目」を鑑賞できる特別な日帰りプランで3碗制覇しましょう。
学芸員による解説、お茶会・庭園見学も楽しめます。
《静嘉堂文庫美術館貸し切りプラン(日帰り)》
実施日:5月25日(土)
行程:
品川駅→(貸し切りバス)→静嘉堂文庫美術館で学芸員による解説・お茶会・庭園見学、閉館後貸し切り見学→(貸し切りバス)→品川駅
価格:4000円(税込み・大人1名様)
静岡地区・名古屋・関西発着往復新幹線付きの50+(添乗員同行)プランもあり。
※50+(フィフティ・プラス)とは、JR東海による会費無料の“50歳からの旅クラブ”で、「50+」の旅行プランのお申し込には会員登録(入会金・年会費無料)が必要になります。
Information旅行商品の詳細はこちら
- JR東海 http://souda-kyoto.jp/travelplan/youhentenmoku_sp/index.html
曜変天目 展示一覧春季特別展「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋(はそうあい)」
大徳寺龍光院所蔵、3月21日〜5月19日
場所:MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300)
国宝の殿堂 藤田美術館展 曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき
藤田美術館所蔵、4月13日~6月9日
場所:奈良国立博物館(奈良県奈良市登大路町50)
日本刀の華 備前刀
※曜変天目特別出品
静嘉堂文庫美術館所蔵、4月13日〜6月2日
場所:静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区岡本2-23-1)
家庭画報5月号では、特別連載「継承されゆく美 藤田美術館の新たな船出」にて、特別に撮影した国宝「曜変天目茶碗」を、片観音開き6ページにわたって掲載しています。ぜひご覧ください。
取材・文/安藤菜穂子