47都道府県をそれぞれ漢字1文字で表現!?――こんな斬新な試みを実現したツイッターユーザーの作品が、注目を集めている。
ちゃんと全部で47文字!?(ARAMA(@aramatypo)さんのツイートより) 北海道から沖縄まで、確かに各都道府県名の特徴を押さえた独自の漢字で地名がどこの自治体かわかってしまう。作者のセンスが光る文字列はたちまちに拡散して話題になっていた。Jタウンネットは作者のARAMAさんに話を聞いた。
書写する人もあらわる
ARAMAさんは大学でデザインを学びつつ、個人で日本語の漢字や言葉遣いを活かしたデザイン作品をネットで発表している。今回のアイデアのきっかけは、都道府県の文字数がばらばらで、並べてみるとデコボコでバランスが悪い、そもそも面倒。ならいっそ、1文字で意味がわかる漢字を作ってしまおうじゃないかと思い立ったことだった。
「元の名前がわかっていれば何となく読める」ことを目指したというARAMAさん。確かに元の漢字の部首などを活かしつつ、「こんな漢字がありそう」と思えてしまう文字になっている。
何やら古文書か碑文のようにも見えてくる(ARAMA(@aramatypo)さんのツイートより) 石川や山口のように元の漢字を1文字に凝縮したものもあれば、岡山の「崗」は実在する漢字、「福」で始まる福島と福井、「長」で始まる長野と長崎は左側の偏の部分が同じなど、漢字マニアもうならせる作り方だ。間違えやすい鳥取と島根をあえて似た字にするといったユーモアも詰め込まれている。
ウィットの効いた都道府県の漢字を見たネットユーザーからは、さまざまな反応が。「世界史で習ったアジアの文字みたい」「湯呑みの柄にしたい」という声もあれば、本格的に毛筆で書写してしまった人も。
芸術性すら感じられる「一文字都道府県」の文字たち。長い歴史を膨大な文字数を誇る漢字も、こうやって新しい文字がつくられてきたのかもしれないと思わされるアイデアの妙だった。