排せつ物をこの上なくポップに扱ったアミューズメント空間「うんこミュージアム YOKOHAMA」(横浜市)。2019年3月15日のオープンから約1か月で来場者は5万人を突破、もうすぐ10万人を超える勢いだ。
至るところうんこ(の展示)だらけの「うんこミュージアム」はインスタ映え(ツイッター映え?)する写真が撮れることもあってか、SNSでも話題になっている。しかしその一方で、会場には「トイレ」がない。すなわち、うんこミュージアムに「本物のうんこ」はないのだ。
展示に力を入れすぎたあまり、まさか設置を忘れてしまったのだろうか...。Jタウンネットは2019年5月28日、うんこミュージアムが入る施設「アソビル」の広報担当者にその真相を聞いた。
担当者「既存のうんこをイメージさせるものは...」
担当者によれば、トイレがないのにはちゃんとした理由があるようだ。
うんこミュージアムは「臭い」「汚い」といったマイナスイメージのあるうんこを、「可愛い」「楽しい」など人々に愛されるエンターテインメントに転換させたものだという。そのため、
「非日常のうんこの世界を楽しんでいただくために、既存のうんこをイメージさせるものは基本的に置いておりません」
とのことだ。
ここはあくまで、うんこの夢の世界。現実のうんこは見なくてもいいよう、配慮がなされていたということだ。聞けば来場者の滞在時間は30分~1時間ほど。事前に済ませておけば我慢できる時間であるうえに、入る前にトイレがないことは伝えられている。
来場者からも特に要望はなく、今後も設置する予定はないとのことだ。
代わりというわけではないが、うんこミュージアムの入り口には「マイうんこメーカー」があり、カラフルな便器に座るとマイうんこが生成できる。本物のうんこはできないが、ミュージアム内ではこれらに棒を突き刺して持ち歩き、おみやげとして持って帰ることができる。
うんこミュージアムはアソビル2階「ALE-BOX (エールボックス)」内に7月15日までオープンしている。アソビル内にはトイレがあるそうなので、どうしても行きたくなったらそちらを利用してほしい。