(写真:昨年12月、東京都内の住宅街をのんびりと散策していた香川)
「おはようございます。冒頭にお時間をちょうだいいたします。このたびは一部週刊誌報道におきまして私事でお騒がせをいたしましてみなさん、ご迷惑、ご心配、ご心痛をおかけし誠に申し訳ございません」
8月26日、『THE TIME,』でこう語ったのは俳優の香川照之(56)だ。
さかのぼること24日、『デイリー新潮』によって過去の性加害が報じられた香川。’19年7月、銀座のクラブでホステスの女性に対して、服の中に手を入れてブラジャーを剥ぎ取るなどの性的行為に及んだという。被害女性はPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、’20年5月に“香川の暴走を止められなかった”との理由で、クラブのママに対して損害賠償を求めて提訴。しかし、訴訟は昨年に取り下げられた。
その後、25日に香川の所属事務所は公式サイトで声明を発表。そこには、《本人の至らなさで当該女性に不快の念を与えてしまったことは事実です。ご指摘いただいたことを本人は深く反省し、今現在も自らの戒めとしております。お相手の方には、本人から深い反省と謝罪の気持ちをお伝えし、ご理解とお許しをいただいております》と綴られていた。
そして26日、香川は冒頭のように『THE TIME,』で謝罪。続けて「私自身、自らの行動をしっかりと深く反省し自戒の念をきっちりと持って改めてまた日々を務めていきたいと思っております。また与えられていただける仕事に対しましてはしっかりと真摯にまじめに一生懸命、全力でこれまで通り挑んでいきたいと思っています」とも述べていた。
人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系)に出演し、現在放送中の『六本木クラス』(テレビ朝日系)での好演も反響を呼んでいる香川。昆虫マニアという一面も持ち、冠番組『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ)では、“カマキリ先生”として子供たちに昆虫の魅力を伝えている。
そんな人気俳優が認めた過去の性加害。果たして、今後の仕事に影響はないのだろうか。そこで本誌は、香川をCMに起用している6社に今後の対応について、話を聞いた。
■「検討中」「違約金は後で考えれば」
まず香川が編集長を務めるwebメディア『トヨタイムズ』を運営するトヨタ自動車は「まだこの件については、全然決まっていないと聞いています。いま決まっていてお話しできることが、一つもない状況です」といい、『おとなの自動車保険』のセゾン自動車火災保険は「現時点でお伝えする内容はありません」とコメント。
さらに『MARUCHAN QTTA』の東洋水産株式会社は「現在事務所に事実関係の確認中でございますので、お答えできることはございません」といい、『キンチョール』の大日本除虫菊は「報道があって発表があったばかりなので、まだ検討中です。決まっていないというよりも“検討中”ですね」と明かした。
また『パーフェクトサントリービール』のサントリーは、こう述べた。
「個別のタレントさんとのCM契約について、詳細を申し上げることができません。ちょうど今はテレビCMをオンエアしていない時期です。たまたまですが、来月リニューアルをする予定でした。『広告をどうするか』について、まさに現在検討中ということです」
「検討中」といった回答が続くいっぽう、少し踏み込んだ返答をしたのは『アリナミンEXプラスα』のアリナミン製薬だ。
「事実ということで、ご本人も謝罪をされたということで、それを受けて弊社のほうでも“今後どうしていくのか”を検討しているような状況です。CMを下げるかどうか、CM契約やCM放映も含めて、関連する全てについて“今後どうしていくのか”を検討しています。違約金については、後で考えればいいかなと思います。まずは対応の方向性を決めることです」
現時点では、6社との契約に変更がない香川。超人気俳優の今後の命運は果たして――。