「冠番組『King&Princeる。』(日本テレビ系)は5月20日に最終回が放送されます。収録は10日に行われ、メンバーは感極まっていました。
同日には音楽番組『Venue101』(NHK)の生放送に出演しますが、これが5人での最後のテレビ出演だそうです」(テレビ局関係者)
平野紫耀(26)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の脱退が5月22日に迫るKing&Prince。
センターとしてグループをけん引してきた平野は脱退と同時にジャニーズ事務所を退所する。
「最近、平野さんが永瀬廉さん(24)と笑いながら話す姿を見かけました。永瀬さんは“紫耀はキンプリをここまで押し上げてくれた”と感謝を口にして、脱退までの日々を大切に過ごしているようです」(前出・テレビ局関係者)
別れを惜しむかのような2人。しかし、ここに至るまでには愛憎の11年間があった――。
「名古屋市出身の平野さんは12年2月から関西ジャニーズJr.として活動を開始。そこで出会ったのが、10カ月ほど早く入所していた永瀬さんでした」(アイドル誌ライター)
2歳年の離れた平野と永瀬は、まるで兄弟のようだったという。
「インタビュー中の平野さんの膝に永瀬さんが乗ってくるということもあったそうです。右利きの平野さんと左利きの永瀬さんが隣り合うと距離が近すぎて手がぶつかり、じゃれ合う姿をよく見ました」(芸能関係者)
15年ごろ、平野と永瀬は東京に進出。順風満帆にキャリアを築いているかのように見えたが、2人の関係には綻びが生じていた。
■永瀬「紫耀に嫉妬してたんやと思う」
「2人は“しょうれんコンビ”としてJr.のなかでもトップクラスの人気を誇り、東京での仕事も次々に舞い込みました。
しかしコンビとして扱われるうちに、永瀬さんはダンスも演技も器用にこなす平野さんに強いライバル意識を持つようになったそうです」(前出・芸能関係者)
当時のことを永瀬はこう振り返っている。
《俺は紫耀みたいに器用やないから正直うらやましかったし、悔しかった。勝手に悩んで紫耀とうまく話せなくなった時期もあった。たぶん、紫耀に嫉妬してたんやと思う》(『ポポロ』18年1月号)
いっぽうの平野も対抗心を刺激されていて……。
「永瀬さんを意識するあまり、平野さんは仕事以外で話しかけることはなくなっていました。気まずそうな雰囲気は周囲にも伝わってくるほど。雑誌の撮影で『手をつないで』とポーズの指示を受けても、平野さんと永瀬さんはそれを躊躇することもあったようです。
当時から一緒に活動していた髙橋海人さん(24)は2人から別々に相談を受け、間を取り持つこともあったそうです」(前出・芸能関係者)
『Myojo』22年7月号のインタビューで平野は当時の心境を明かしている。
《廉がガラッと人が変わったように感じちゃっていたんですよね。話す回数が一時期減って。 今は普通に話しますけど、あのころは“なんだこいつ”って思ってしまっている自分がいて》
2人の間にできた溝にはファンも気づいていたという。
「テレビ番組などでも“しょうれんの目が合わない!”とたびたび話題になっていました。ファンの間では“氷河期”と呼ばれ、2人の仲はいつも気がかりでした」(ファンの女性)
ようやく“雪解け”を迎えたのは17年ごろだった。
■平野が身につけていた永瀬との“絆の証”
「あえて距離を置いたことで、素直にお互いを認められるようになったそうです。平野さんは永瀬さんから『ご飯に行こう』と誘われ、うれしそうにしていました」(前出・芸能関係者)
紆余曲折のJr.時代を経て、18年5月にKing&Princeとしてデビューを果たした。
「平野さん主導のもと、『デビューしたい』とジャニー喜多川さん(享年87)に直談判したことが決め手となりましたが、当初永瀬さんは『デビューはまだ早い』と直談判には反対していたといいます」(前出・テレビ局関係者)
こうした意見の相違はあっても、かつてのように関係が冷え込むことはなかった。
「キンプリは難易度の高いダンスにも挑戦してきましたが、ダンスの苦手な永瀬さんは仕事の合間を縫って個人練習していました。そんな努力家の永瀬さんを平野さんは『同じグループとして誇らしい』と感じていたそうです」(前出・芸能関係者)
氷河期を乗り越え、互いをリスペクトするようになった2人。平野が永瀬との絆の証しを身に着けていたことも――。
「22年7月から10月にかけて行われたコンサートツアーのDVDが3月に発売されましたが、そのメイキング映像のなかで紫耀くんが金色の十字架のネックレスをしていました。
これはデビュー前から廉くんとおそろいで持っているもので、廉くんは銀色の色違いです。デビューコンサートでは2人そろってつけていました」(前出・ファンの女性)
前出のテレビ局関係者は言う。
「この映像が撮影されたころには、平野さんはすでに脱退を決めていたのではないでしょうか。
ともに切磋琢磨して頼もしく成長した永瀬さんに“今後のキンプリを託したい”という思いで、ネックレスをつけていたのかもしれません」
袂を分かつこととなった平野と永瀬。しかし金銀の十字架が2人をいつまでもつないでくれるはずだ。