大減量に成功したことが話題となっている歌手・華原朋美(47)。
彼女はダイエットに勤しむ日々をブログで明かしてきた。まず2月24日に《1月1日に体重計に乗って測ったら79キロありました》と投稿。それから1ヵ月あまり、4月2日にはこう綴っている。
《54キロ台に乗りました ブログを見に来てくださるファンの皆様の応援メッセージにとても助けられてここまで来ました》
つまり3カ月で25kgも減量したのだ。しかし4月9日にブログで《痩せてから偏頭痛とふらつき、めまいが酷いです》《急に体重を落としたせいだからと病院に行ったら言われました》と語っており、身体に急激なダイエットの影響がでているようだ。
華原のような短期間での大減量は危険なのだろうか?そこで本誌は『大学病院・肥満外来の教授が教える 1日だけダイエット』(文響社)などの著者である関西医科大学附属病院の医師・木村穣氏に話を聞いた。
「理論的に言いますと、ひと月で3kg以上減っている場合は筋肉を落としている可能性が非常に高い。筋肉が落ちると代謝が悪くなり、疲れやすくなるなど身体に影響が出ますね」
華原はブログで、免疫力を上げるためにビタミン注射を打っていると明かし、目眩やふらつきについても「慣れれば治る事」としている。しかし、木村氏はこう述べる。
「急激なダイエットによって免疫力が落ちることがあります。いっぽう“ビタミン注射を打って免疫力を上げる”というのは難しいと思います。また、目眩やふらつきが起こるのは栄養失調状態だからです。衰弱している状況なので、“慣れ”はありません。ちょっと心配ですね……」
■美声への影響。そして、リバウンドの可能性
さらに急激に痩せたことで、華原の“美声”に影響が出てしまうかもしれないという。
「全身の筋肉に影響が出るので、喉の筋肉や腹筋も落ちる可能性があります。声質が悪くなることもあるかもしれません。それに腹圧も変わりますから、発声方法が変わりますね」
そして木村氏は「急激なダイエットはリバウンドの可能性が高い」と警鐘を鳴らす。
「急に筋力が落ちたことで、代謝が悪くなります。すると、エネルギーの消費が難しくなり太りやすくなるんです。またリバウンドすることで、メンタル面に影響が出ることも。『自分は痩せることができないんだ』とネガティブな感情になりやすいんですね。そのためダイエットとリバウンドを繰り返して、うつ状態になることもあります」
木村氏は「理想的なダイエットは筋肉を維持して、脂肪だけ減らすということです。食べる量を減らすのは少しで、運動を十分にしましょう」とコメント。続けて「もちろん体重を急激に落とすのではなく、身体のことを考えて“徐々に徐々に”を意識することが大事です」と語った。
華原は4月14日、《パーソナルトレーナーさんがリバウンドを避けた方法を取り入れてる様で暫くパーソナルトレーニングは出来ませんがメンタルトレーニング中心に生活を送っていきたいと思います》と身体的なトレーニングは一旦休止するとブログで発表した。健康的なダイエットをきっと多くのファンも望んでいることだろう。