無地の黒Tシャツ、裾をまくったバギージーンズに淡いグリーンのスニーカー。6月上旬、眞子さんが、小室圭さんと並んでマンハッタンの街を歩いていた。小室さんはスーツ姿でビジネスバッグを携えている。
法律事務所での法務助手としての仕事と、司法試験に向けた勉強で多忙な夫と、つかの間のデートといったところだろうか。
小室さんと別れた眞子さんは自宅マンション近くの有名ベーカリーやスーパーに立ち寄っていたが、異変がはっきりと見て取れた。以前にはなかった白髪が幾筋も見られたのだ――。
「最近眞子さんは白髪が増えてしまったせいか、髪を少し茶色に染めていました。ストレスを感じることが増えたのでしょうか……」(ニューヨーク在住の日本人)
昨年11月に日本を離れ、NYでの新生活を始めた小室夫妻。“ビザの問題で”“皇室の慶事に合わせて”などと帰国時期をめぐる報道が相次いでいるが、警察庁関係者はため息交じりにこう話す。
「眞子さんが“将来の天皇の姉”である以上、もし帰国する場合には、万が一のことが起きてしまうのは絶対に避けなければなりません。
とはいえ警視庁などから警備に当たる人員が割かれ、費用もかけることになれば、現場に大きな負担がかかります。本音としては、帰国は歓迎できるものではありませんね」
日本の皇室と縁が深い英国王室でも、帰国をめぐって騒動が起きている。6月上旬に、エリザベス女王の即位70周年を記念する行事が相次いで開かれたが、王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃の警備体制が問題になったのだ。
英国王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう語る。
「ヘンリー王子夫妻は、3月に女王の夫であるフィリップ殿下の追悼式を政府に警備を拒否されたことを理由に欠席し、英国中から批判を集めました。
そうした経緯から、今回の帰国時には“税金で警備されている”などという批判を避けるために、女王が自身の警衛官と、防弾仕様の車を出迎えに向かわせました」
■“将来の天皇”の教育環境のために…
エリザベス女王が孫のヘンリー王子夫妻に見せた配慮に似ているのが、秋篠宮ご夫妻によるNY総領事への“支援依頼”だろう。
「2月からNY総領事となった森美樹夫氏は、秋篠宮さまと旧知の間柄。着任前にご夫妻と面会し、“小室さん夫妻への支援を頼まれたのでは”と臆測を呼びました。
その場でどのようなやり取りがあったかは明らかにされていません。しかし、総領事館は小室さん夫妻の生活一般の相談を受けるなど、実際にそれなりの支援に動いています」(皇室ジャーナリスト)
それは、秋篠宮ご夫妻の肉親としての愛情の表れである一方で、「当分の間は帰国を認めない」という眞子さんへの非情な通告でもあった――。
「小室さん夫妻が帰国すれば、世間の注目が集まることは避けられず、また秋篠宮家への批判の声が高まる可能性もあります。秋篠宮ご夫妻は何よりも“将来の天皇”である悠仁さまが、静かな環境で勉学に集中できることを願われています。
ご夫妻の当面の目標は、悠仁さまを東大に入学させて、最高の教育環境で学ばせることです。特に紀子さまは、悠仁さまが高校に進学するまで『特別扱いでは』という批判が起こるほど、教育環境に強くこだわられ、望まれたとおりに実現されてきました。
それだけに、早くても悠仁さまが大学を卒業し、本格的にご公務に専念されるようになる7年後までは、紀子さまが眞子さんの帰国をお許しになることはないでしょう」(宮内庁関係者)
“悠仁さまファースト”を貫く紀子さまにとって、自分の意志を貫いて皇室を離れた長女よりも、“将来の天皇”を優先されるのは当然のことなのだという。
「紀子さまは、秋篠宮さまと悠仁さまという皇位継承者を擁される皇嗣家を支えるという責任感がお強い方です。また眞子さんも、米国での生活を軌道に乗せて、結婚は正しい選択だったと日本国民に認められるようになるまでは帰国しないという覚悟を決めています」(前出・宮内庁関係者)
小室さんは7月にニューヨーク州司法試験への3度目の挑戦を控え、眞子さん自身はメトロポリタン美術館への就職が囁かれている。だが現状は、夢見たNYセレブ生活にはほど遠く、眞子さんの不安は尽きない。
「ニューヨークは、世界有数の物価が高い都市です。眞子さんの資産の多くは円建てでしょうから、急激に進んでいる円安ドル高のために、確実に目減りしているはずです。
眞子さんが目撃されたスーパーでは、現時点の為替レートで、12個入りの卵1パックが日本円にすると1000円前後もします。夫婦のどちらかが高収入の仕事に就かなければ、生活は苦しくなってくるはずです」(現地ジャーナリスト)
小室さんの前ではいつもほほ笑みながらも、不安な胸の内が白髪として表れてしまったのか――。7年後、晴れやかな気持ちで“凱旋”することを胸に、眞子さんはNYの摩天楼を見上げる。