※この記事ではドラマ本編の内容に触れています。
7月25日、第16週「御三味(うさんみ)に愛をこめて」に突入したNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。しかし、“突飛”な展開に困惑する視聴者が続出している。
これまでヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)を中心とした“4角関係”に終止符が打たれ、暢子が幼い頃に沖縄・やんばるで出会った青柳和彦(宮沢氷魚)と急接近する展開が描かれた。
「暢子は幼なじみの砂川智(前田公輝)からのプロポーズを断りました。一方で新聞記者の和彦は、暢子を好きだという気持ちを確信。同僚で5年以上も交際した婚約者・大野愛(飯豊まりえ)に、『全部なかったことにしてくれ』と告げたのです。同時に、愛も自らが進むべき道を見つけ、和彦にお別れの手紙を渡しました。そして、一度は和彦への思いを断ち切った暢子ですが、和彦から告白され心が動いたのでした」(テレビ誌ライター)
そして、前週7月22日(金)の放送回では更なる急展開が。この週では旧盆の最終日に家族や親族で先祖を送る「ウークイの夜」をテーマに、暢子の母・優子(仲間由紀恵)たちが戦時中の体験を語った。
「和彦は沖縄へ飛び立ち、遺品収集を続ける老人・嘉手刈源次(津嘉山正種)を取材し壮絶な戦争体験を聞きます。そして、嘉手刈の元で遺品収集の手伝いをする優子は、暢子ら子供たちに弟を亡くしたことや夫・賢三(大森南朋)と結婚に至るまでの辛い過去を告白。同じ頃、横浜・鶴見ではかつて嘉手刈を取材した和彦の上司・田良島甚内(山中崇)が、沖縄県人会会長の平良三郎(片岡鶴太郎)に沖縄で戦死した兄の話を打ち明けたのでした」(前出・テレビ誌ライター)
優子の話を聞いた暢子は翌日、勤め先であるイタリア料理店「フォンターナ」のオーナー・大城房子(原田美枝子)に東京へ帰ることを電話で告げる。その際、和彦との関係をどうするのか問われ、暢子が「もっと仕事がしたい」と話すと「仕事も結婚も両方つかみなさい」と背中を押された。
その直後、海辺へ行った暢子は沖縄を訪れていた和彦と再会。和彦は嘉手刈から聞いた戦争体験を暢子に話すと、「僕はこの手を絶対に離したくない。嘉手刈さんの分まで」と告白。すると暢子は「幸せになりたい」と言い、和彦に「うちと結婚してください」と“逆プロポーズ”したのだった。
2人が互いの気持ちを確かめ合った“感動のラブシーン”のはずだが、和彦が愛と婚約破棄してから間もない急展開にTwitter上ではまたもや大ブーイングが殺到。
《愛ちゃんと智が可哀想でならない…しかも逆プロポーズか 展開早すぎて…》
《愛さんとも仲良くしていたのに別れた直後に逆プロポーズ出来る暢子すごすぎる。怖い。和彦が愛さんと別れてからまだ1週間も経っていないよね。二人にとって愛さんの存在ってなんだったんだろうね》
■「母親の一番の不幸は息子と結婚できないこと」
そして25日放送回では、視聴者から更なるひんしゅくを買う描写が。
和彦が東京に帰ると、上司・田良島は暢子との結婚話について「どこまで進んだ?」と質問。和彦が近々、暢子を連れて自分の母親に挨拶に行くことを告げると、田良島は「おふくろさんとは折り合いが悪いって言ってたよな?」と一言。和彦が「でも、僕ももう大人ですし」と言うと、田良島は笑顔でこう述べたのだった。
「母親の一番の不幸は、息子と結婚できないことって言うからなぁ」
この田良島のセリフに嫌悪感を抱いた視聴者もいたようで、Twitter上では非難轟々の声が相次いだ。
《いや、初めて聞きました。そんな気持ち悪い説》
《先週視聴者が和彦に言いたいことを全部言ってくれた田良島さんが「母親にとって一番の不幸は息子と結婚できないこと」などと言ったがっかり感》
《作中で一番好きやった田良島さんにそんなこと言わせないで》
「田良島は18日の放送回で、愛を振って暢子に告白した和彦に『今のお前は穴があったら入りたいくらいみっともない』などと一刀両断。多くの視聴者の気持ちを代弁し、喝采を浴びたばかりでした。これまでも物語のキーマンとして人気を博してきた田良島だけに、今回のセリフで一気に株が大暴落してしまったようです」(前出・テレビ誌ライター)
本放送の最後には和彦の母・重子(鈴木保奈美)が登場し、和彦と暢子に「結婚は許しません」と笑顔でキッパリ。朝ドラを見守る多くの視聴者が、「ちむどんどん」する展開はやってくるだろうか。