卓球男子でリオ五輪団体銀メダリストの吉村真晴(29)が一般女性と不倫関係にあるとして、週刊文春にスクープされた問題。吉村は9月11日、公式サイトに謝罪文を掲載。現在、妻とは離婚協議中であることを報告した。
謝罪文によると《事実である事、事実ではない事もございますが、現在離婚調停中となっております為、コメントを控えさせていただきます》と報じられた女性とどういった関係であったかは明言せず、9月中のTリーグ出場も自粛している。
2016年に結婚し、二児の父親でもある吉村。これまで、自身のSNSでたびたび“イクメンぶり”をアピールしてきた。
’18年4月には《昨日で娘が1歳になりました(^^) 日々成長してくれてる!おれもそのくらいの成長スピードで卓球上手くならないかな笑》とTwitterに投稿。娘の頬にキスする写真もアップしていた。
また2021年5月に生まれた長男は低出生体重児だったため、半年間にわたってNICUに入院していた。同年11月には、吉村が自身のInstagramに《約6ヶ月間、本当に頑張ってくれました。息子はもちろん、妻、娘にも感謝です。やっと一緒に暮らせます。幸せです》と綴っていた。
だが記事によると、同年10月に女性との不倫関係が始まっていたという。そして今年2月には長男のケアに奔走してきた妻に対し、「育児に疲れたお前の顔を見るのが耐えられない」「家庭が負担だ。自由になりたい」などと伝えたというのだ。
そんなSNSで子どものことも発信し続けてきた中で浮上した不倫報道。ネット上では吉村に対し、「クズメン」など辛辣な言葉で批判するコメントも多い。
現在、子供に関する投稿は削除されている。コラムニストのおおしまりえさんは「吉村選手に限らず、イクメンアピールをする裏で不倫している男性は一定数います」と語る。以下、育児と真剣に向き合うイクメンとクズメンとの違いについて語ってもらったーー。
■偽イクメンに共通するもの
育児へ積極的に参加する男性も増えてくるなか、「イクメン」という言葉が広がっています。SNSでは「パパ垢」も増え、父親目線の投稿が話題になることも増えました。
ただひとくくりにされがちな「育児参加するパパ」ですが、一人ひとりの発言を見るとタイプは様々。本当に育児に向き合い、四苦八苦されているなと感じる方もいれば、オイシイところだけ参加して、「凄い」と言われるべくイクメンアピールをしている人もいます。
吉村選手もイクメンアピールの裏で不倫をしていたという報道が事実だとすれば “偽イクメン”とでも称されるべき存在だったわけですが、一般人の中にも“表面的にはイクメンを自称しながら、家では別の顔をしている人”がいます。
そういったタイプには、育児アピールにいくつか特徴があるように思います。
■偽イクメンの特徴3つ
・育児の具体性がどこか欠けている
そもそもアピールのために育児投稿をしている人は、普段は主体的に育児に取り組んでいないケースがほとんどです。
そうしたタイプのイクメン投稿は、どこか非日常的。子どもの可愛い姿や、育児のほんの一瞬垣間見える幸せなシーンのみを切り取っていることがほとんどです。
育児の大変さは妻まかせであるケースが多いので、自分のテンションが上ったときにその気分のまま投稿する。そのため、具体性が欠けているのです。
・「妻はもっとやっている」という認識や感謝がない
育児はある程度やっていると自称しているパパの中にも、女性目線でみると違和感を抱かれるタイプの人がいます。
なぜ女性から見て違和感を覚えるのかというと、根底に「妻もとても大変」といったパートナーへの感謝の意識が感じられないことにあります。
育児負担の配分は、家々で異なるとは思います。しかし全家庭で共通するのは、「パパもママも育児参加していたら大変」ということです。そうした当たり前の前提が抜け、「自分は大変」という視点に着地するイクメン投稿は、女性から見て瞬時に違和感を抱かせるのです。
・投稿にそもそも妻の存在感ゼロ
周りへのアピールのためのイクメン投稿にはそもそも妻が登場しないことが多く、 自分と娘で完結している投稿がほとんどです。なぜなら、アピールのため=女性にモテるためだから。
モテるための投稿に妻が出ては、意味がありません。よって投稿された写真のなかにいっさい妻がいない、妻についての発言がないのは当然の図式と言えます。
妻という単語が全く出ないイクメンパパさんの投稿があったら、ちょっと注意が必要かもしれません。
今回の吉村選手の投稿を振り返ると、育児の具体性が欠けていた点と、妻の存在が投稿には希薄だったという点が当てはまりそうです。
子どもとのラブラブ投稿の裏で、妻には『育児に疲れたお前の顔を見るのが耐えられない』と暴言を吐き、公然と不倫をしていたという今回の報道。今後のイメージダウンは避けられません。
この不倫報道を見ていてふと思い出されたのが、水泳の瀬戸大也選手(28)です。2020年に不倫が報じられ、その後もイメージダウンに加えて試合でも勝てなくなるなど”茨の道”が待っていました。
吉村選手は現在、離婚協議中で試合も自粛中とのこと。ただ以前から、2024年開催予定のパリ五輪を目指すと公言しています。
アスリートのイメーダウンは結果で覆すことができる側面もあります。彼の場合、果たしてそれができるのでしょうか。
(文:おおしまりえ)