「竹下景子さんにとって『連続テレビ小説』の出演は5本目になります。“ヒロインの祖母役”は、'17年秋から放映された『わろてんか』以来、4年ぶりです」
そう語るのはテレビ局関係者。
『おかえりモネ』では、ヒロイン・百音の祖母である永浦雅代を演じている竹下景子(67)。
「作中ではすでに亡くなっている設定ですが、物語の語り手であり、回想シーンなどにも登場します。竹下さんは23歳のころに大物政治家との鼎談をきっかけに、“お嫁さんにしたい女優ナンバーワン”と言われるようになりました。それから40年あまり、本人も『おばあさん役のオファーが増えています』と、周囲に語っていますが、さしずめ“お祖母さんにしたい女優ナンバーワン”ということでしょうか」(前出・テレビ局関係者)
竹下は'84年に写真家・関口照生氏(82)と結婚。'86年には長男・関口まなと(35)、'88年には次男・関口アナン(32・本名アナム)が誕生している。竹下を知る舞台関係者はこう語る。
「知人たちには、『まさか息子たちが2人とも俳優になるとは思わなかった』と、語っていました。アナン君は、もともと美術大学の映像学科で学んでいました。ところが在学中に『監督は大変だから俳優になりたい!』と、言い始めたそうです。
まなと君は、お父さんの照生さんの“語学は大事”という考えから、中学卒業後、イギリスに単身で留学することになりました」
もともとはまったく俳優になる気はなかった長男も、劇作家シェイクスピアに感化され、“俳優の道”に目覚めたという。
「まなと君も雑誌の取材に対して、『特に母には“あなたは俳優に向いていないからやめなさい”と、言われた』、と語っていました。デビュー作はハリウッド映画の『47RONIN』、出演時間は10秒ほどでした」
竹下の知人は次のように語る。
「親子の関係はとても良好です。今年1月に景子さんが『徹子の部屋』に出演したときにも、まなとさん・アナンさん2人ともが、コメントを出していました」
まなとは“女優・竹下景子のすごさとは?”という質問にこう答えていた。
《いまでも仕事を続けていること。だいたいどの現場でも、母とお仕事された方がいらっしゃること》
■「小遣いは月20万円いっちゃうかも」
前出の知人が続ける。
「まなとさんらしい素直でまっすぐなコメントだな、と思いました。あまり知られていませんが、'19年から'20年にかけて放映された帯ドラマ『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)には、景子さん・まなとさん・アナンさんの3人がそれぞれ出演しています。景子さんは『徹子の部屋』でも3人で共演できたことを喜んでいました。
実は6月には舞台『続・まるは食堂』(東京芸術劇場・シアターウエスト)で景子さんとアナンさんが共演するのです。2人ともそういったことを事前に宣伝に使おうとしないので、もったいない気もしますね」
“竹下さんを主演に”という制作サイドのオファーがアナンを通じて伝えられ、彼女が承諾したのだという。
「まなとさんはデビューから7年、アナンさんは6年ほどになりますが、まだ“有名俳優”とは言い難いです。景子さんは知人たちにも『今年こそは(息子たちが)売れてほしいです』と、語っています」(前出の知人)
母としては息子たちへの金銭的援助もせざるをえないが、そんな関係について'17年には、《竹下景子 そうです、あなたは『過保護のケイコ』》といった見出しで週刊誌の記事で報じられたこともあった。
アナンの友人は言う。
「アナン本人も援助については特に隠しておらず、バラエティ番組で“(小遣いは)月20万円いっちゃうかも”と明かして話題になりました。お兄さんも似たような境遇ですから、きょうだい合わせると40万円ということなのかと思いました。
アナンは演技には本当に真摯に取り組んでいます。“自分は舞台に人生をかけている”という意識が強い半面、“売れること”“お金を稼ぐこと”に、あまり興味を示さない傾向があるのも確かです」
バラエティ番組での“小遣い20万円発言”から5年。息子たちは2人とも30代になっているが、金銭的援助は続いているのだろうか? 前出の知人に聞くと……。
「以前はまなとさん、アナンさんは実家暮らしだったのですが、最近、独立して実家を出たのです。景子さんとしても“やるからには中途半端ではなく、きちんと俳優という仕事に向き合ってほしい”と考えていますし、2人が副業をしているという話も聞きません。家賃も必要でしょうし、援助は2人合わせて60万円近くになっているようです。
景子さんは楽天的ですから苦にしている様子はありません。しかし息子さんたちと『早く孫の顔を見せて』という話題になったとき、『まだ俳優として食べられないから、結婚はしない!』と、断言されてしまったことは、さすがに残念に思ったようです」
“お祖母さんにしたい女優ナンバーワン”が孫を抱く日はいつ訪れるのか。
「女性自身」2021年6月1日号 掲載