米テキサス州リッチモンドで、13歳だった娘を47歳の男と結婚させたとして、母親のチェリー・ペイトン(43)に懲役30年が言い渡された。地元テレビ局KIAHなどが報じている。
フォートベンド郡地方検事局によると、2017年、当時13歳だった被害者が医師の聞き取りに対して、47歳の“夫”と性交渉していることを認めたという。
母親のペイトンも同席していたが、「宗教的信念の下、お互い同意の上で結婚している」と主張。当局が介入する1年前から、47歳の男は結婚という名目で性的虐待を加えていたという。
またペイトン自身も、信仰を口実にして娘に性的虐待を行っていた証拠も見つかった。
KPRC-TVによると、“夫”のスティーヴン・カーティ(47)も当局に逮捕され、児童への過重性的暴行で起訴された。
テキサス州では18歳になれば結婚できるが、例外的に16歳でも結婚できる場合がある。しかしこの事件の被害者の場合は、法的に結婚できず、また結婚許可証も存在しなかったことは言うまでもない。
カーティには加重性的暴行で22年、幼児への性的暴行で20年、合計42年の実刑判決が下された。
ペイトンは幼い子どもへの継続的な性的虐待で、今後数十年は塀の中で過ごすことになる。カーティもペイトンも、生涯を通じて性犯罪者としての登録が義務づけられるという。