3月17日、お茶の水女子大学付属中学校の卒業式に臨まれる秋篠宮ご夫妻と悠仁さま /(C)JMPA
3月17日、悠仁さまはお茶の水女子大学附属中学校の卒業式に出席された。幼稚園から12年間通ったお茶大附属を離れ、4月からは「提携校進学制度」を利用し合格された筑波大学附属高校に進まれることとなる。
そもそも、悠仁さまはどうして上皇陛下、天皇陛下、ご両親の秋篠宮ご夫妻、愛子さまが通われた学習院ではなく、お茶の水女子大学附属で学ばれたのだろうか。皇室ジャーナリストはこう語る。
「まず理由とされているのが、2年保育である学習院幼稚園に対して、お茶の水女子大学附属幼稚園が3年保育だったという点です。さらに、お茶大附属の“自主性を重んじる教育方針”も選択の理由だったと言われています。自主性を大切にする、というのは秋篠宮家にも一貫している方針です」
■秋篠宮ご夫妻の方針で「自主性を重んじる」お茶大附属へ
その後、学習院に入られることなく、そのままお茶の水附属小学校(お茶小)に入学された悠仁さま。前出の皇室ジャーナリストはこう振り返る。
「学習院初等科をお選びにならなかったときは、学校関係者、同窓会である桜友会関係者にも動揺が走りました。悠仁さまの同級生をお子さんにもつ学習院の保護者たちのショックも大きかったようです。また、当時、秋篠宮ご夫妻と学習院の関係がよくないとの話も出ていました。修復はかなり難しいと学習院関係者が話していたほどでした」
そんななか、悠仁さまは、お茶小でのびのびと個性を伸ばしていかれた。小学3年生のときには、毎年恒例の「宮内庁職員組合文化祭美術展」に「車両用電球信号灯の模型」を出展。ほぼ実物大の信号機の模型で、青赤黄の点灯時間にまでこだわるほどで、大人顔負けの作品だった。また、秋篠宮さま、紀子さまと日本各地の様々な土地を訪ね、視野を広げられている。沖縄、広島、長崎の平和公園では慰霊碑で供花され、ご訪問先の都道府県の文化にふれられ、伝統工芸などを見学されてきた。
■お忍びで槍ヶ岳登頂も…自然への興味を深められて
6年生の夏休みには北アルプスの槍ヶ岳を紀子さまとお忍びで登山にご挑戦。標高3180mの槍ヶ岳頂上への登山には、鎖を使う険しい岩場が続くこともあり、将来の天皇となる悠仁さまに万が一のことがあったらどうするのかと、心配の声も上がった。だが、槍ヶ岳を目指した背景には、悠仁さまの“日本の自然を感じたい”との強いご意思もあったようだ。
悠仁さまは小学校の卒業文集で、お茶小での6年間を振り返られている。「人は自然界の中で生きている 秋篠宮悠仁」と手書きメッセージが添えられた作文には、「『きせつ見つけ』をしていたことをよく覚えています。これは、その季節で感じたことを絵や言葉で表します。例えば春の場合だと、サクラやオタマジャクシなどを探しました。校庭や大学キャンパスに出て春夏秋冬、それぞれの特徴を見つけていくことは、四季のある日本の自然を理解する上でも大事なことだと思います」と綴られている。
「お茶小の自然豊かな校庭で、のびのびと学べたことも、動植物、特に昆虫がお好きになった理由の一つだと思います。このような環境が、東京大学農学部をはじめとした、生物学を研究できる大学への興味を形作ったといえるでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
そして中学校もお茶大附属(お茶中)へ。中学時代は卓球部に入り、勉強にも自主性を持って取り組まれてきた。秋篠宮さまは昨年11月のお誕生日に、「1年前と比べると机に向かっている時間が格段に長くなっているんですね」と悠仁さまについて話されている。
結果、「提携校進学制度」を利用され、難関国立高校である筑波大学附属高校に合格された。秋篠宮家に近い人物は「悠仁さまの中学3年生での成績は、偏差値が高いお茶中で、上位クラスの女子生徒と同等の成績と聞いています」と語る。
普段からの学習を心がけ、提携校への進学が認められるだけの勉強を続けてこられたのだ。自主性を重んじる教育方針のもと、自然や生物を愛される悠仁さまが今後どんな研究分野を見出されるのか。注目が集まる。