「こうして新たな気持ちで皆さんにご挨拶、そしてご報告できることを大変うれしく思っております」
7月7日、YouTubeの生配信でこう語ったのは、King&Princeを脱退した平野紫耀(26)。滝沢秀明氏(41)が立ち上げた株式会社TOBEに合流することを発表した。同じく元キンプリの神宮寺勇太(25)もTOBEとともに活動していくという。
「5月22日をもってキンプリを脱退した平野さんですが、今後はソロ、もしくは神宮寺さんとのユニットとして再デビューする予定のようです。生配信の間、平野さんは終始笑顔だったのが印象的でした」(スポーツ紙記者)
音楽関係者は言う。
「平野さんは業務提携という形で滝沢さんの会社と協力していくと聞いています。弟が代表を務める事務所に籍を置くという話も出ているそうです」
5月20日に音楽番組『Venue101』(NHK)にキンプリとして最後の出演を果たし、別れを惜しむかのように号泣していた平野。
多忙だったキンプリでの日々が終わり、しばらくはゆっくり過ごすのかと思いきや、脱退からわずか45日での芸能活動再開――。いったい何が彼をこれほど急がせるのか。
「いち早く活動を再開したのには、母親の存在があったのでしょう。以前から平野さんは、母を安心させるために仕事をしていると話していました」
こう話すのは、平野を知る芸能関係者。彼の芸能活動の背景には、常に母親の存在があったという。
「平野さんが小学4年生の頃に両親は離婚。平野さんと弟は女手一つで育てられました。当時から母親に負担をかけたくないと思っていたそうです」(前出・芸能関係者)
■「親が死にそうに」再デビューの理由
平野は18年10月に放送されたドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で次のように語っている。
「基本頑張っているのは親のためなんですよ。母子家庭なので、僕。一回親が死にそうになっていたので」
前出の芸能関係者は言う。
「愛知県名古屋市出身の平野さんは、ジャニーズ事務所入所当時は関西Jr.として活動していましたが、人気が高まるにつれて東京での仕事も増えてきました。
本格的に東京へ引っ越そうとしたとき、母親が大病を患い、名古屋で入院することになったそうです。本当は母親のそばにいたかったそうですが、仕事のため母親の手術に付き添うことはできませんでした」
ダンスの実力が高く評価されている平野だが、それにも母親が大きく関係しているようで……。
「平野さんは小学2年生のころからダンスを習っていましたが、母親は練習によく付き合ってくれていたそうです。
あるとき、平野さんはダンスの練習のしすぎで膝を痛め、手術が必要になったそう。母子家庭ということもあってか、母親が夜中に『手術代をどうやって捻出しよう』と話していたのを聞いてしまったのだとか。『親を困らせるぐらいなら手術なんてしなくていい』と思い、平野さんは泣いてしまったといいます」(前出・芸能関係者)
結局平野は無事手術を受けることができ、芸能活動のなかで、激しいダンスナンバーをいくつも披露してきた。かつて平野は、インタビューでこう語っている。
《僕が何か人生で大きな決断をするときの判断材料のひとつに、母親に喜んでほしいってことがある気がします》(「Myojo」22年7月号)
■平野を熱望する音楽番組も
今回の滝沢氏との合流にも、母親への思いがあったのだろう――。
「滝沢さんは、タレントたちがスムーズに活動できるように、テレビ局や企業への営業をすでに開始しているようです。平野さんを起用したいと考えている企業も少なくないようです」(テレビ局関係者)
俳優業にも期待がかかる。
「日本テレビには平野さんを主演として進めていたドラマの脚本が2、3本あるものの、今後の活動が不透明だったことから白紙に戻っていたそうです。今回平野さんが活動再開したことで、日テレはぜひそのドラマを実現したいと考えているでしょう。音楽番組なども平野さんを熱望しています」(前出・テレビ局関係者)
しかし、平野の胸中は少し異なるようで、生配信で平野はこう語っている。
「音楽活動だったりライブっていうのを積極的にやろうと考えていますので。全国を回って皆さんのいるところに会いに行けるように頑張りますので」
前出のテレビ局関係者は言う。
「平野さんは得意のダンスを活かしたラップやヒップホップで“プロのアーティスト”として活動したいといい、レコード会社との話もまとまっていると聞きました。ライブなどの活動がメインになりそうです」
今後の活動について模索し、苦悩してきたキンプリ脱退からの45日間。前出の芸能関係者は言う。
「膝の手術代で母親を困らせ、号泣するほど申し訳なく思っていたという平野さんですが、『今でもダンスができるのはお母さんのおかげ』と思い出したのでしょう。母親への恩返しの気持ちが再デビューへと背中を押したようです」
母への思いを胸に、平野のショーはまだ終わらない――。