6月上旬の夜。都内の芸能事務所から出てきたのは唐田えりか(23)だった。上下は全身真っ白。格子柄のピンクのマスクをつけた彼女は、黙々と駅へと向かって歩いていった。
昨年1月、映画『寝ても覚めても』で共演した東出昌大(33)との不倫が発覚した唐田。以降、表舞台に立っていない。
「唐田さんは昨秋から所属事務所内で事務仕事をしています。不倫報道以降、女優としてのオファーはない状態です」(テレビ局関係者)
転機が訪れたこともあった。それは、昨年12月のこと。雑誌『日本カメラ』で連載が始まったのだ。
「唐田さんの趣味は写真。それもフィルムカメラが大好きで、その技術も買われたそうです。ですが、同誌は今年4月に休刊。結局、“再失業”となってしまったんです」(芸能関係者)
そんな彼女を、今の“同僚”女優が気にかけているという。それは、唐田と同じ所属事務所に入ってきた田中みな実(34)だ。
田中は'09年、TBSに入社。'14年9月に退社し、フリーアナウンサーとなったものの、ここ数年は女優としての活躍も目覚ましい。
「'19年に初めてドラマに出演し、'20年の『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)でクセの強い女性秘書役を“怪演”。大きな反響を呼び、昨年8月、今の所属事務所に“鳴り物入り”で移籍したんです」(前出・芸能関係者)
■唐田は田中より女優キャリアは5年先輩だが…
実は田中は現在、初主演映画の撮影中だ。映画関係者は言う。
「監督はじめ多くのスタッフが、同じ事務所の若手女優の主演映画を以前撮影したこともあり、和気あいあいとした現場でした。その当時の思い出話をしていたら、田中さんが事務所の先輩である唐田さんの名前をあげて、『えりかちゃんが復活するときも、このチームに撮ってもらったらいいよね!』と笑顔で話したそうなんです」
現場は微妙な雰囲気になったという。
「一時、田中さんと唐田さんのマネージャーが同じだった時期もあり、間接的に唐田さんの近況を知っていた田中さんにとっては、“復帰するなら、事務所もよく知るスタッフが大勢いる現場のほうが安心”と考えたのかもしれません。
しかし、田中さんのほうが一回り近く年上とはいえ、唐田さんは事務所の先輩で、かつ女優としてもキャリアに5年の差があります。田中さんの“上から目線”ともとれる発言に思わず唐田さんを気の毒に感じてしまったスタッフもいたそうです」(前出・映画関係者)
唐田が苦境にあえぐいっぽうで、女優デビューからたった2年で映画主役の座を射止めた田中。その“強心臓”ぶりが今後、荒波を立てなければいいけれど……。