新ドラマが続々と始まる4月。その中でも注目を集めている1つは、木村拓哉(50)が主演を務める月9ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)だ。木村が主演を務めるというだけでなく、好評だったスペシャルドラマの連ドラ化ということで、女性自身が3月に行った「春ドラマ期待度ランキング」でも見事1位に輝いている。
「月9」はフジテレビの看板ドラマ枠であり、その全盛期といえば90年代を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。「トレンディドラマ」ブームの火付け役となり、「月曜日の夜は街からOLが消える」と言われたほど――。そこで本誌は男女300人を対象に「一番好きな“90年代”月9ドラマ」についてアンケートを実施した。
果たして、名作揃いの90年代を制したドラマは――。
まず第3位は木村拓哉と山口智子(58)がW主演を務めた『ロングバケーション』(’96年4月期)だ。同作はピアニストを目指す木村演じる瀬名秀俊と、山口演じる落ち目のモデル・葉山南がひょんなことから一つ屋根の下に住むことになり、互いに惹かれていくというストーリー。脚本を北川悦吏子氏(61)が手がけ、最高視聴率36.7%を記録した。
「ロンバケ現象」ともいわれる社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作となった同作には《木村拓哉がかっこよかった。山口智子も可愛かった》(40代女性/パート)《南と瀬名の掛け合いが好きだった》(40代女性/無職)と主演2人を讃える声が集まった。また、竹野内豊(52)や稲森いずみ(51)、松たか子(45)など《脇の俳優達のキャラクター付けも肉厚》(70歳以上女性/無職)と他キャスト陣への賞賛も。
さらに《久保田利伸の音楽が良かった》(60代男性/自営業)と、180万枚以上のビッグセールスとなった主題歌の久保田利伸(60) with ナオミ・キャンベル(52)「LA・LA・LA LOVE SONG」が印象深かったというコメントも寄せられた。
■ホームドラマの名作が2位に
続いて第2位は『ひとつ屋根の下』(’93年4月期)。四男二女という大所帯の柏木家を舞台に、長男で主人公の達也(江口洋介)や次男の雅也(福山雅治)ら兄妹たちのドラマが展開されていくという物語。恋愛ものが中心だった当時の月9では異色のホームドラマだが、フジテレビのドラマ史上最高となる視聴率37.8%を記録し、財津和夫が歌う主題歌「サボテンの花」も60万枚以上の売り上げとなった。
家族をテーマにした物語ゆえに、同作には《兄弟の絆に感動した》(40代男性/公務員)《家族の愛を感じられた》(40代女性/公務員)といった声が寄せられた。また《いまにして思えば 豪華なキャスティング》(70歳以上女性/専業主婦)《いしだ壱成が格好良くて、今までないタイプの俳優だったから好きだった》(30代男性/学生)と懐かしむような声も上がっていた。
■後追いで見た若者からも絶賛
そして2つの名作たちを抑えて、栄えある1位となったのは『東京ラブストーリー』(’91年1月期)。柴門ふみ(66)の漫画が原作の同作は、OLの赤名リカ(鈴木保奈美)と彼女の同僚である永尾完治(織田裕二)の関係を中心に東京に生きる若者たちの姿を描いている。最高視聴率は32.9%を記録し、小田和正(75)が歌う主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」が収められたシングルCDは280万も売り上げるほどのメガヒットを放った。
そんな『東京ラブストーリー』には《ドキドキしながら観ていた》(60代女性/専業主婦)《時代にあっていて、ファッションもすきだった》(60代女性/専業主婦)といったドラマと同時代を生きた人たちの声だけでなく、《昔懐かしのドラマ特集でみて素敵だなと思いました》(30代女性/会社勤務)《リアルタイムでは視聴しておりませんが一番印象に残っている作品です》(30代男性)と後追いで見た人たちからの感想も。
さらに《女性優位が衝撃だった》(60代女性/公務員)《東京での暮らしに憧れた》(40代男性/公務員)といった声や、《今の時代にないドラマ. 全ての場面が心を打つ. 携帯のないあの時代が1番良かった》(30代女性/公務員)《鈴木ほなみの可愛さと織田裕二の素朴な感じにキュンキュンした。あれは越えられない》(40代女性/自営業)と絶賛コメントも寄せられた。
これら3作が放映されたころは今とは違いスマホがなく、パソコンも一般的ではなかった。当時の月9ドラマを見返すと、新しい発見があるかもしれない。
最終結果はこちら。
1位 『東京ラブストーリー』 95票
2位 『ひとつ屋根の下』 59票
3位 『ロングバケーション』 54票
4位 『101回目のプロポーズ』 49票
5位 『あすなろ白書』 36票
6位 『ビーチボーイズ』 34票
7位 『学校へ行こう!』 28票
8位 『ひとつ屋根の下2』 25票
8位 『ラブジェネレーション』 25票
8位 『氷の世界』 25票
【調査概要】
実施期間:23年4月3日
調査対象:15歳以上の男女300人
調査方法:WEBでのアンケート
『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)