19年8月、「那須どうぶつ王国」での天皇ご一家
日本テレビ系の情報番組『スッキリ』で、生中継でオードリーの春日俊彰(44)がペンギンたちのいる池に何度も落ちる様子を放送した。この3月24日の放送中に発生した“ペンギン池落下問題”。3月27日の放送で同番組MCの加藤浩次(53)らが謝罪し、同日には日本テレビの石澤顕社長が定例会見で「動物に対する配慮が欠けた中継だった」と釈明に追い込まれた。
じつは取材地であった「那須どうぶつ王国」は、天皇ご一家の思い出が詰まった動物園でもあるのだ。
「コロナ禍となるまで、5月の連休や夏休みに天皇ご一家は那須御用邸で静養されていました。御用邸に滞在中は、ほぼ毎年のように『那須どうぶつ王国』を訪問されています。両陛下も動物がお好きですし、愛子さまも幼いころからこの王国でいろいろな動物たちとふれ合われてきました。
2019年に訪れた際にご一家は、愛子さまのお友達5人とその保護者と合流し園内を回られています。動物王国の目玉イベントである『バードパフォーマンスショー』をみんなで観覧された時には、上空から観覧席すれすれにワシやタカ、インコやミミズクが飛んできて、愛子さまたちは『わー!』『すごく近い!』と歓声を上げて楽しまれていました。
こうした思い出が詰まったどうぶつ王国で、ペンギンたちが傷つきかねないことを取材クルーが行ったことに、愛子さまも悲しい思いを抱かれていらっしゃると思います」(皇室担当記者)
“ペンギン池落下問題”に対して、日本動物園水族館協会(日動水)が声明を発表している。同協会は日本国内の動物園と水族館が計141もの施設が加盟する団体で、「動物福祉に配慮した取材を」と題し、『スッキリ』の番組内容や日テレの取材体制について強く批判したのだ。
「日動水の総裁は、秋篠宮さまが1988年から務められています。秋篠宮さまは2022年5月に同協会の総会に出席するため那須町を訪問されておりましたが、この際も『那須どうぶつ王国』にお立ち寄りになっています。
秋篠宮さまは幼いころから御所でテンジクネズミ、カエル、カメ、ピラニア、ヘビ、ニワトリ、ヒツジなど、さまざまな動物を飼われていて、生き物へ非常に強い愛着をお持ちです。魚類や家禽類の研究者としてのご活動も長年続けていて、動物福祉を推進する団体の活動を支援されてきました。
日動水の総裁として、今回の声明についても秋篠宮さまはご存じです。動物たちへの配慮を欠いた日テレの中継には、秋篠宮さまも心を痛めていらっしゃるそうです」(宮内庁関係者)
番組の視聴者だけではなく、皇族方も“池落下問題”を残念に思っておられるようだ。