バラエティ番組を日々盛り上げるお笑い芸人。その活躍はバラエティだけにとどまらず、ドラマ業界にも勢力を伸ばしている。
放送中のドラマ『日本沈没―希望のひと―』(TBS系)では、チョコレートプラネットの長田庄平(41)や空気階段の鈴木もぐら(34)、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)の浅越ゴエ(47)、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の小籔千豊(48)など、今クールのドラマだけでも出演している芸人をあげればキリがないほどだ。
果たして視聴者が考える本当の“演技派芸人”は一体誰なのか。そこで、女性自身では映画・ドラマで「演技が上手だと思うお笑い芸人」についてのアンケートを実施。ランキングを作成した。回答したのは男女約100人。結果は、以下の通りだった。
【「演技が上手」だと思う、お笑い芸人は?】(回答:2021年10月28日~11月3日・WEB回答)
1位:原田泰造・ネプチューン(30.3%)
2位:塚地武雅・ドランクドラゴン(23.6%)
3位:角田晃広・東京03(20.2%)
4位:児嶋一哉・アンジャッシュ(15.7%)
5位:明石家さんま (10.1%)
6位:じろう・シソンヌ(9%)
1位となったのは、ネプチューンの原田泰造(51)。バイプレーヤーとして『篤姫』『龍馬伝』といった3度のNHK大河ドラマ出演経験だけでなく、『サ道』(テレビ東京系)シリーズでは主演を務めるなど、幅広い活躍を見せている。選出理由について、以下のようなコメントが寄せられていた。
「見ていて違和感を感じないし、俳優さんと一緒に演技していて浮いている感じがしない(『未満警察 ミッドナイトランナー』※以下回答でのカッコ内は作品名)」(30代女性・専業主婦)
「優しい役からシリアスな役までできる(『スマホを落としただけなのに』)」(40代女性・専業主婦)
「元が芸人さんだということを忘れるほど時代劇の佇まい・所作含め全て役になりきっていらっしゃいました(篤姫)」(50代女性・専業主婦)
続いて、2位にランクインしたのが、ドランクドラゴンの塚地武雅(49)。コントで培ったナチュラルな演技に定評があった。
「芸人の演技には、クセが強いことが多々ありますが、塚地さんの演技はとても自然で上手いと思いました(西郷どん)」(30代男性・会社員)
「喜怒哀楽がはっきりしている(裸の大将)」(30代男性・会社員)
そして3位にランクインしたのが、東京03の角田晃広(47)。今年4月クールに放送されたドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)での演技が高く評価されたようだ。
「『大豆田とわ子と三人の元夫』で、ダンスシーンの動きが上手かった記憶があるから。他には同作の視聴時、いい意味で表情の作り方が絶妙な印象も受け、それらが『演技が上手』だと思うのに繋がっている」(20代女性・無職)
「ドラマでの演技とプライベートがあまり変わらないのでは?と思わせる程自然だった(『大豆田とわ子と三人の元夫』)」(30代男性・会社員)
逆に“下手”だと思われているお笑い芸人についてもアンケ―トを実施し、ランキングを作成。回答したのは同じく男女約100人で、結果は次の通りだった。
■1位は誰もが知ってるあの“お笑い怪獣”
【「演技が下手」だと思う、お笑い芸人は?】(回答:2021年10月28日~11月3日・WEB回答)
1位:明石家さんま(10.1%)
2位:せいや・霜降り明星(6.7%)
3位:宮迫博之(5.6%)
3位にランクインしたのが、元・雨上がり決死隊の宮迫博之(51)。かつては多くのバラエティ番組に引っ張りだこだったがゆえにドラマとの“切り替え”がうまくいかなかった視聴者が多かったようだ。
「芸人の時の宮迫さんのまんま? 宮迫博之感が強すぎる(夜行観覧車)」(40代女性・パート)
「【宮迫博之】感が抜けない(アットホーム・ダッド)」(30代女性・無職)
■2位は霜降り明星のせいや「芸人としての顔が強すぎ」
続いて、2位にランクインしたのが霜降り明星のせいや(29)。まだドラマへの出演経験はそこまで多くないものの、昨年1月クールのドラマ『テセウスの船』(TBS系)での演技が悪い意味で響いてしまったようだ。
「すごく下手な訳ではないが、芸人としての顔が強すぎて、重要な役だったのに内容に集中できなかった(テセウスの船)」(30代女性・会社員)
「ドラマの演技に慣れてなくて見ていて浮いてるように感じた(テセウスの船)」(40代女性・パート)
そして、1位となってしまったのは、明石家さんま(66)。「演技が上手だと思う芸人ランキング」では6位にランクインしていたが、宮迫以上に「テレビでのキャラが濃すぎて本人にしか見えない」という意見が多くあがっていた。
「お笑い芸人としては、おもしろいけど、演技しててもさんまさんになってしまうと思う。あと声がガラガラだから」(40代女性・パート)
「普段のキャラが濃すぎて演技していても、さんまにしか見えない」(30代女性・専業主婦)
「どんな役をやっても明石家さんまだから(男女7人秋物語)」(60代女性・会社員)
続々とドラマや映画に進出するお笑い芸人。大谷翔平(27)のように、二刀流でドラマ界も制覇する芸人は果たして出てくるのか――。