10月下旬の早朝。まだ薄暗い東京・渋谷のCDショップ前に目黒蓮(25)と川口春奈(27)の姿が。
話題沸騰中のドラマ『silent』(フジテレビ系)の撮影が行われていた。
「本作は川口さん演じる主人公が、目黒さん演じるかつての恋人と再会することから始まるラブストーリー。目黒さんは難病のため聴力をほとんど失っているという役で、劇中では手話を披露しています」(テレビ誌ライター)
世帯平均視聴率は初回の6.4%から右肩上がりで第3話では7.1%を記録した。
「10月27日放送の第4話はプロ野球中継のため放送時間が繰り下がり視聴率は5.2%となりましたが、ツイッタートレンドは世界1位を獲得しました。そして何よりすごいのが放送後1週間の見逃し配信再生回数。第1話は531万回、第2話は567万回と、フジテレビ全番組で歴代最高の記録です」(制作関係者)
好記録は幅広い層からの支持が理由だとか。
「20代から30代の女性視聴者ばかりかと思いきや、ナインティナインの岡村隆史さん(52)も『ダダハマりしている』と話しており、年代・性別問わず夢中になっているようです。丁寧に描かれた登場人物の心情が『切なくて泣ける』と話題になっていますが、これだけの反響は“目黒効果”が大きいと思います。
彼のもともとの人気に加え、手話と表情だけで感情を表す演技が真に迫っていると評判なのです」(前出・テレビ誌ライター)
目黒が所属するSnow Manは9月発売のアルバムが100万枚を突破するなど飛ぶ鳥を落とす勢い。そのなかで、目黒は端正なルックスと愛すべき天然キャラクターで知られる。
「人気は熱狂的で、デビュー直後の2年前は目黒さんが表紙を飾ると発表されるやいなや、その雑誌のサイトにアクセスが集中し、サーバーがダウンしてしまったことも。
最近は『silent』の影響で注目度は急上昇。“もうすぐ目黒さんのファンになりそう”という状態を山手線の駅名になぞらえた『今、恵比寿』という表現まで生まれているほどです」(前出・テレビ誌ライター)
冒頭の撮影現場で目黒は、時折スタッフと談笑する姿もあったものの、それ以外は緊張した面持ちを浮かべていることが多かった。
『silent』の撮影について、目黒はインタビューで、《ボクは本番でパッと気持ちを切り替えられるほど器用じゃなくて、待ち時間もずっと役の気持ちでいないとダメなタイプだから…》(『Myojo』12月号)と語っているが、前出の制作関係者もこう証言する。
■滝沢秀明も「暑苦しい」と評した“男気”
「繊細な役柄を演じきるため、集中力を切らさないように休憩時間を一人で過ごすことが多いです。物語で重要なポイントになっている手話についても、目黒さんはクランクインの何カ月も前から手話を勉強し始め、撮影現場でも手話の先生に細かいニュアンスを確認しています。撮影の合間には少し距離の離れた位置にいる川口さんと手話を交えて会話していることもあります。
連日深夜まで続いている撮影の後も、目黒さんは自宅で手話の勉強をしているそうで、頭が下がります」
こうした目黒のド根性ぶりは下積み時代から続いている。
「ジャニーズJr.時代、舞台に出演するよう声がかかったらすぐに行けるようにと気合が入るあまり、出演が決まる前に劇場の近くに引っ越したそうです。主演を務めていた滝沢秀明さんが目黒さんを『暑苦しい』と冗談めかして言っていたほど、“おとこ気”の人なんです」(前出・テレビ誌ライター)
放送中のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』にも主人公の航空学校での仲間として11月から登場する目黒。グループとしてもライブツアー中と超多忙だが、不屈の精神を発揮しているという。
「アクロバットを得意とするSnow Manに途中加入した目黒くんは、もともとバク転はできたものの、ほかのメンバーに比べると苦手な様子で、これまでSnow Manのライブではバク転を披露してこなかったんです。でも10月のライブで初披露したのです。
“自分が加入する前からのファンにも認めてもらいたい”とよく言っていたので、忙しいなかでも必死に練習したのだと思います」(女性ファン)
前出の制作関係者は言う。
「かつては“月9”などでいくつもの名作を送り出してきたフジテレビですが、ここ数年はドラマも低迷していました。
ですがここに来て『silent』と目黒さんに注目が集まっていることに局は沸いています。木村拓哉さん(49)が『あすなろ白書』(’93年)で大ブレークし、のちに“視聴率男”とも呼ばれたように、目黒さんも拓哉さんのような大スターになってくれるのではないかと期待が高まっているのです」
ジャニーズ最強のド根性で「目黒に到達する乗客」が増えそうだ。