「楽しみたいと思います。前評判とか関係ないんですよ。お客さんが入っていることだからね。一番ウケたか、ウケないかなんですよ。私の審査の基準は、その日一番面白かった組、これを選びたいと思います」
山田邦子(62)が12日、自身のYouTubeチャンネル『山田邦子 クニチャンネル』を更新。18日に決勝が行われる『M-1グランプリ2022』の審査基準を公表した。
前日の11日に『M-1グランプリ2022』の審査員7人が発表され、上沼恵美子(67)とオール巨人(71)が勇退。その2人に代わり、5年ぶりに博多大吉(51)が復帰し、山田が初めて起用されたのだ。
「上沼さんに代わる、いわゆる“レジェンド枠”です。邦子さんは80年代から90年代にかけて“クニちゃん”の愛称で人気となり、全国区のゴールデン帯で冠番組を持てた唯一の女性芸人。19年6月には長年所属していた太田プロダクションから独立しましたが、いまも東京の寄席・末廣亭の舞台に立つなど、生涯現役を貫いています。20年2月にはYouTubeを開設し、『山田邦子が選ぶ怖かった芸能人ランキング』は再生回数200万回を突破しています。
また、今年6月15日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS)では『しんどい先輩芸人からYouTubeでコラボしたいと言われたときの断り方ムズい説』というドッキリ企画に登場し、“クニちゃん”健在を証明しました」(演芸関係者)
本誌は20年7月7日号で、すでにYouTubeが若い世代に話題になっていた山田に話を聞いている。YouTubeを始めたきっかけについては
「今の芸能界にご意見番がいますか? 意外といないんですよ! アッコさん(和田アキ子)も、ほかのご意見番といわれた方々も年を取っちゃって。活舌も悪いし、ネットでネタ拾ってるだけだしね?」
と、ぶっちゃけ、思わず記者が苦笑い。芸能界を長年生き抜いてきた山田ならではの使命感を打ち明けてくれたのだ。
「今の芸能界のことや時事ネタをちゃんと喋れるのは意外と私なのかなって。あるときふっと思って」
■後輩芸人・有吉弘行を大嫌いな理由はーー
今回のM-1審査員オファーを受諾したのも、彼女なりの矜持なのだろう。本誌の取材では特別に、大嫌いな3人の芸人を実名で明かしていた。
「一番はやっぱり面と向かって『殺したる!』って言われたやっさん(横山やすしさん)ですかねえ。大阪の番組のメーク室に入ってきていきなり『なんだお前!』って。私のことを敵だと思ったのか、大阪に私が来たことが気に入らなかったのか『ぶっ殺したるわ、お前なんか!』って。殺されちゃいやだと思って収録をやめて即、東京に帰っちゃった」
2人目は長年所属していた太田プロの後輩芸人・有吉弘行(48)だ。
「私が太田プロをやめるときに『根性なし!』とかみついてきた。“そんなことをお前に言われる筋合いはないんだよ!”って今でも思っています」
そして最後の1人は、田代まさし(66)。
「『やまかつ(邦ちゃんのやまだやつてないテレビ)』(フジテレビ系)のメンバーで何度も一緒に仕事したマーシーかな。覚せい剤で逮捕されて、出てくるたびに応援しようと思うんだけど、また捕まっちゃうから……」
山田は冒頭のYouTubeで最後に
「M-1は、あと1週間というところでございます。初審査員、山田邦子、頑張って審査員やります!」
と、意気込んでいた。本誌で見せてくれたように、どんな怪気炎を上げるのか今から目が離せない。