東京・大手町。超高層ビル群の一角にひっそりとたたずむ「平将門の首塚」に、一人でそっと入っていったのは土屋太鳳(25)。
平将門の首塚といえば、首塚をどかそうとするたびに祟りが起きたという伝説があり、“都内最強”とも呼ばれるパワースポットだ(※現在は改修中)。
本誌が土屋を目撃したのは10月中旬。当時彼女は、ミュージカル『ローマの休日』の主演女優を務めていた。プリント類を挟んだ分厚いファイルやテキストを抱いた土屋は、神妙な表情で境内に入る前に深々と一礼し、誰もいない境内を進む。将門公の首塚の前にしゃがみ込みむと、手を合わせながら熱心に祈りを捧げた。
参拝を終えた後、石段を降りると再び境内に向き直って一礼。さらに土屋は石段を3段上がっては前を向いたままの状態でまた3段下がるという、まるで“踏み台昇降運動”のような動きを3回繰り返してから去っていった。
神道の作法にも詳しいベテランのジャーナリストに土屋の参拝について聞いてみた。
「私が知る限りは初めて聞く参拝作法ですね。神社のお参りの仕方には2種類あって、公式の作法の他に、地元や家に代々習俗として伝わる民族宗教的なものがあります。彼女の場合は後者なのかもしれませんね」
近年は運気アップのために同所を観光に訪れる若い女性も少なくない。しかし、首塚の前にしゃがみこんで神妙に祈る土屋の姿からは強い信仰心もうかがえた。その信仰心を読み解くカギは土屋家のルーツにあるのかもしれない。
「実は土屋家のルーツは武家の家系にあり、母方の先祖は源義経に仕えていた人なのだそうです。そのせいもあって太鳳ちゃんは義経の大ファン。義経と同じように無念のままこの世を去った平将門にもなにか感じるものがあったのかもしれませんね」(スポーツ紙記者)
土屋といえば、留年を4度繰り返しながら、いまも体育大学に在籍する現役大学8年生。‘20年は卒業がかかったラストチャンスの年でもある。大学で使っていると思われるテキストやファイルを持参して祈願していた彼女に、首塚は大学を卒業のための運気を与えてくれるのだろうか――。