9月下旬、東京・羽田空港に、黒いスーツケースを押しながら足早に進む一人の女性が。女優の小松菜奈(26)だ。黒いパーカーを着てフードを目深にかぶり、キャラクターがプリントされた愛らしい白のパンツを履いていた。
そのすぐ後方で、大きなシルバーのスーツケースを転がしながら歩くのは俳優の菅田将暉(29)。菅田はキャップをかぶり、黒縁メガネに黒いブルゾンとデニム姿。菅田の左手薬指には指輪が燦然と輝いていたーー。
約2年の交際を経て、昨年11月に結婚を発表した菅田と小松。いったい夫婦でどこを訪れていたのだろうか。
「少し前にロンドン市内にある古着屋さんで、服を選んでいる2人を見かけました。菅田さんが丸刈りだったので、ロンドンでは珍しく目につきましたね。とても仲よさそうにしていましたよ。
菅田さんはすでに他の店で買い物をしていたのか、白い手提げ袋を持ってメンズのコーナーを物色。このときは菅田さんのお買い物に小松さんが付き合っていたのでしょう。『明日は別の古着が有名な街に行こう』と菅田さんが話しているのが聞こえてきました」(英国・ロンドン在住の日本人)
新婚旅行先に選んだロンドンは菅田にとって憧れの地だという。
「菅田さんはこれまでロンドンを訪れたことがなく、以前から自らの足で街を歩く日を楽しみにしていたといいます。街並み自体がおしゃれで、ファッションや音楽の文化が大変気に入っているのだとか。
前々から渡航を考えていたそうですが、コロナ感染拡大の状況や菅田さんと小松さんの休みの都合が、やっとこのタイミングで合ったそうです。4月に函館で結婚式を挙げた後に宮古島へ新婚旅行をしたという2人。今回は海外ハネムーンといったところでしょうか。
’14年に名演出家・蜷川幸雄さん(享年80)演出の舞台『ロミオとジュリエット』に出演している菅田さんは、今回の滞在で本場の演劇を体感して感銘を受けたといいます」(菅田の知人)
実際に菅田は、’20年8月11日放送の『火曜サプライズ』(日本テレビ系)に出演した際、こう語っている。
「(コロナさえなければ)好きな古着や演劇を見に、イギリスに観光で行こうと思っていた」
■ロンドン旅行の目的は観光以外にもあって…
2年越しに実現したロンドン旅行。ただ観光目的だけで訪問したわけではないようだ。
菅田は’22年1月放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)で、今後住みたい場所を聞かれて、こう答えている。
「(小松と)2人だったらちょっと海外住んでみるとか。そういうのも憧れますけど。ロンドンとか」
菅田が語っていた海外移住について、前出の菅田の知人は言う。
「数多くの作品に出演してきた菅田さんは、’18年には日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞も受賞しています。今後は日本国内だけでなく、やはり海外進出に興味があるみたいですよ。数年前には英会話を習い始めたいと言っていましたし、俳優仲間たちに『海外に行って活躍できる役者になりたい』と熱く語っていました。
同じ事務所の先輩で、最近フランスに拠点を構えた杏さん(36)には、『フランスどうですか?』と連絡して、現地で生活することについてリサーチしているそうです」
杏以外にも海外進出について相談する人物がーー。
菅田がパーソナリティを務めていたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)の’21年11月22日の放送回に小栗旬(39)がゲストとして出演。
この年の7月に公開された映画『ゴジラVSコング』でハリウッドデビューを果たした小栗に、菅田が自身の海外進出に関して真剣に相談していたとラジオ関係者は明かす。
「菅田さんが海外進出についてアドバイスを求めると、不安になる気持ちに共感を示したうえで、自らのデビューを『ホロ苦』と称する小栗さんは“失敗から学ぶことは多い”と助言していました。
一方で菅田さんなら“もしかしたら、すんなり世界に評価される可能性も秘めているのではないか”とエールを送っていましたね」
先達たちから海外進出を応援されている菅田。パートナーである小松はどう考えているのか。
「小松さんも海外での生活に興味があるみたいですよ。彼女の場合、すでに’17年の映画『沈黙-サイレンス-』でハリウッドデビューしていますから、海外での仕事のイメージも付きやすいのでは。
ただ、お2人でいますぐに移住と言った段階ではないといいます。菅田さんにとって、今回の旅行は妻との移住の夢を前に進めるために、自らの目でロンドンを見てみるという下見的な意味合いもあったのではないでしょうか」(芸能関係者)
9月4日配信の『モデルプレス』のインタビュー記事で、菅田は夢を叶える秘訣についてこう語っている。
《例えば料理人という夢があるなら「どんな料理人?」「和食」「和食の中のどんな料亭?」と明確に見えてくるはずだと思います。ということは秘訣として言うのであれば、より細分化していくこと。細かく具体的に書き出してみると今やることが単純に見えるはずです》
“下見”を終えて、英国移住の夢の実現のために動く菅田の次の一歩とはーー。