9月上旬の昼近く。横浜市の庶民的な洋食店で、ある撮影が行われていた。店の前でディレクターズチェアに座って休憩時間を過ごしていたのは俳優の松重豊(58)だ。
「その日は松重さん主演のドラマ『孤独のグルメSeason9』(テレビ東京系)の最終回の撮影でした。最終回は9月24日に放送されましたが、ハンバーグやナポリタンなど三人前以上を平らげていました。最後まで変わらぬ松重さんの食べっぷりに、SNS上では視聴者から感嘆の声が挙がっていましたね」(テレビ誌ライター)
松重演じる井之頭五郎が、仕事先で見つけた飲食店に立ち寄り、思い切りのよい食べっぷりを見せる同作だが、普段の松重は実は少食なのだという。
「それでも『孤独のグルメ』では、一度の食事シーンで2~3人前もありそうな料理をぺろりとたいらげなければならない。それも美味しそうに。だから松重さんは撮影のために、撮影の前夜から食事をセーブしてるそうです」(前出・テレビ誌ライター)
同作の撮影を「胃袋の体力勝負」と語っていたこともある松重。今シリーズの放送決定発表時には《老けました。もう痛々しいから辞めろという声が聞こえてきたら、辞める覚悟は出来ています》というコメントも出している。冗談まじりのようでもあるが、年齢を重ねた体にムチ打ちながら撮影に臨んでいるようだ。
「体力的にはシリーズが始まった9年前とは変わった部分もあるでしょうね。スタート時に40代後半だった松重さんも50代後半になりましたから。ここ数年、白髪を染めるのやめ、ロマンスグレーで好々爺然とした風貌にもなりました。『孤独のグルメ』の撮影のときは、スプレーで黒くしているのです」(テレビ局関係者)
そんな松重だが、プライベートでも年齢を重ねたからこその変化が。
「松重さんは若いときに奥様と結婚し、娘さんと息子さんがいらっしゃいますが、この夏、息子さんに子どもが生まれたんだそうです。松重さんはおじいちゃんになったんです。すごく喜んでいてzoomで初孫の姿を見せてもらっているようです」(芸能関係者)
本誌が目撃した撮影の休憩中、携帯電話を静かに見つめていた松重。愛しい初孫の写真を眺めて胃袋を奮い立たせていたのだろうか――。今後もシリーズが継続されて、“おじいちゃん”になっても見事な食べっぷりを見せ続けてくれることを期待したい!