「大きな胸がずっとコンプレックスだったんです。実は中学時代、クラスの男の子たちに『胸を揉ませろ!』って言われたことがあって。それからは、体育の授業も胸を隠しながら走ったり。21歳までは『こんなもの切り落としたい!』って思ってたくらいなんですよ」
こう語るのは、グラビアアイドルの清水あいり(28)だ。
大阪出身の彼女はセクシーに関西弁を話す「関西弁あいうえお」などで現在、大きな注目を集めている。さらに今年は「ウチのガヤがすみません!」や「ダウンタウンDX」(共に日本テレビ系)、「水曜日のダウンタウン」(TBS系)など人気番組に続々と出演!不思議な存在感から評判もうなぎ登りで、次世代バラドルとしても急成長中だ。
そのHカップを活かし、バラエティで笑いを取ることもある清水。しかし、冒頭のように大きな胸に悩まされていたという。続けて「でも、あえて世にさらけだしたいなって考えたんです」と明かす。
「中学卒業のタイミングでスカウトされて上京して。ヤクルトスワローズの公式ダンスユニットのお仕事をした後に、18歳のときにグラビアでデビューしました。コンプレックスである胸をあえてさらけだすことで、自分の武器にせざるを得ない状況を作りたかったんです。でも最初は武器に変える方法がわからなくて、モヤモヤしていて……」
すると22歳のころ、転機が訪れた。
「番組で共演したピースの綾部祐二さん(43)が、すごく真剣にバカなことをしていて(笑)。『こんなにくだらないことを真剣にやっててかっこいいな』『私ももっと解放しよう!』と考えるようになって。亀さんみたいに、自分なりにゆっくり歩んできて、そして今があります。
私はしゃべり方も声も変わってるけど、今ではコンプレックスも武器だと思っています。『あざとい』と言われることもあって、最初は『あざといって何?』って感じだったんですけど。でも誰かのために自分を変える必要はないんですよね。一番大事なのは自分を貫くことなんだとお仕事を通して気づきました」
そんな彼女を苦しめたのはコンプレックスだけではない。おっとりとした口調からは想像できないほどの、赤貧時代を長らく過ごしてきたという。
「やっと昨年から、人並みの生活ができるようになりました(笑)。それまでアルバイトがメインだったんですけど、ちょこちょこお仕事も増えだして。でもオーディションや収録が急に入るとバイト先に迷惑がかかってしまうので、あまり入れなくて。とはいえ、芸能のお仕事だけで食べていけるほど稼げていたわけでもなくて……」
現場でもらったお弁当を持って帰ったり、コンビニで買った納豆で空腹をしのいだり。
「コスメも種類が選べないので大変でしたね。実は自分のグッズをメルカリで売って、生活の足しにしてたこともありますよ(笑)。
あと、すごい土砂降りの雨が降ってたことがあって。傘を買うためにATMに行ったんです。でも、傘を買うお金すら残ってなくて。さすがに絶望しちゃいましたね。ずっと泣いてました。あの時のことはずっと記憶に残ってます」
しかし清水は今や人気番組に出演し、超大物芸能人との共演を何度も経験するほどに。3月に亡くなった志村けんさん(享年70)とも2回共演している。
「普段はクールな渋いおじさまって感じで。でも舞台になると“一気にバカになる”みたいな。『プロだな』ってすごい感動して。めちゃくちゃかっこよかったです。小さいころから見てきた存在でもあるので、亡くなったときは受け入れられなくて。胸が痛かったですね」
さらにダウンタウンの浜田雅功(57)からは、直々にバラエティのアドバイスも受けたという。
「早食いの企画に一緒に出させてもらって、みんなでお皿を突っつくシーンがあったんです。でも、私が一歩引いてしまって。すると収録後に、浜田さんが『あそこは行ってよかってんぞ!全然行ってよかったのに!』って教えてくれたんです。
浜田さんは関西のおっちゃんって感じ(笑)。すごく気さくで、太陽みたい。周りをパッと明るくしてくれる方なんです」
そんな清水は、SAGAMIのコンドーム「サガミオリジナル002」の12代目宣伝大使に選ばれた。これから1年間、イベントやSNSを通して商品を広めていくという。
「ちょうどいい年齢だと思うんですよね(笑)。もうちょっと若かったら、ファンの方も驚いたかもしれないんですけど。避妊や性病防止の大切さを、より多くの方に知っていただきたいなぁって。
コンドームってちょっと恥ずかしいものって思われる方もいますよね? だから、偏見を取っ払うために『持ってるとオシャレだよ』と伝えていけたら。私なりの方法で、楽しく広めていきたいなって思ってます!」
18歳のデビューから苦節10年。自分らしさを貫く清水の快進撃は、2021年も続きそうだ。