日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)が9月27日に最終回を迎えた。平均視聴率は32.7%で、「半沢ロス」が続出する中、ネットではもう一つの“ロス”を嘆く声も。前作で半沢の同期の近藤直弼役を演じた滝藤賢一(43)だ。
《今シーズンでひとつだけ残念だったのは同期の滝藤賢一が出てこなかったこと》
《最終回くらい、近藤に出て欲しかったなぁ》
《次回作があれば、近藤役の滝藤賢一さんに戻ってきてほしい》
《最高だった。ただ、近藤が出てこなかったのが心残り》
《やっぱり最後は同期の近藤が出てきてほしかったなぁ》
《近藤の活躍も見たかった…。半沢直樹3を待とう》
滝藤演じる近藤は、半沢、渡真利忍(及川光博・50)の大学時代からの親友で、「東京中央銀行」の同期。前作では半沢と共に銀行内の不正を明かすために戦うという、ドラマの鍵を握る重要なキャラクターだった。
しかし、今シーズンの出演者欄に滝藤の名前がなかったため、ファンは不安と期待を込めてドラマを見進めていた。今シーズンの第1話では、「シンガポールに長期出張中である」という説明もあったが、「もしかしたら最終回に出演するのでは」と期待していたファンも多かったため、ネット上では残念がる声も多かった。
そんな滝藤を本誌は目撃していた。
8月下旬、都内の公園で滝藤はスチールの撮影をしていた。紫色のキャップに黒のタンクトップ、オレンジ色のジャージにレザーのローファーという派手な出で立ちで炎天下の公園で長時間の撮影だった。
大きな蜂にたかられて慌てたり、うんていで筋トレするを姿をスタッフに披露していた滝藤。公園に居合わせた子連れの女性にもにこやかに会釈をしていて、終始和やかな雰囲気。スタッフも「大河俳優なのに……」と思わず口に出すほど、滝藤はスタッフにも周囲にも気遣いを見せていたのが印象的だった。
そんな滝藤が今回の『半沢直樹』に出演しなかった理由について、滝藤の所属事務所は「他のスケジュールの都合のため」と語った。芸能プロダクション関係者は次のように明かす。
「滝藤さんは現在、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』に主要人物である足利義昭役で出演中です。さらに年末放送予定のレギュラー出演作『コールドケース3~真実の扉~』(WOWOW)の撮影も抱えています。そこに加えて、コロナ渦で制作が1話間に合わなくなったほど過酷な撮影スケジュールだった今作への出演は非常に厳しかったのでしょう。
ただ、滝藤さんが俳優としてブレイクしたのは、やはり7年前の『半沢直樹』への出演がきっかけでした。本人にとっても思い入れの強い作品なので、出たい気持ちは非常に強かったそうですが、『半沢直樹』は連ドラでは類を見ないほど時間をかけ密度の濃い撮影をすることで有名。“自分のスケジュールの都合で他の出演者の方々に迷惑をかけてしまってはいけない”と思われたのではないでしょうか」(前出の芸能プロダクション関係者)
ブレイクのきっかけとなった『半沢直樹』。次作での滝藤の「恩返し」をファンは心待ちにしている。