昨年12月20日、米オハイオ州ポート・クリントンに住む14歳のハーレイ・ディリーくんが行方不明になった。家族や地元警察が懸命の捜索を続けていたが、失踪から3週間後にハーレイくんは空き家の煙突の中から遺体で発見された。
ポート・クリントン警察のロバート・ヒックマン署長は記者会見で「誰一人望んでいた結果ではありませんでしたが、皆さんの支援に感謝します。家族も、これから気持ちの整理をつけていくでしょう」と涙をこらえながら語った。
ハーレイくんが見つかったのは、リノベーションが予定されていた空き家で、警察が何度も捜索に訪れていた。ドアや窓は施錠されており、無理に侵入した形跡がなかったことから、ハーレイくんはアンテナ塔を上って屋根から煙突に入ったと見られている。煙突を通って家の中に入ろうとしたものの、22cm×33cmの狭い煙突内で身動きが取れなくなってしまった可能性が高い。
郡検視官事務所によると、死因は体に強い圧力がかかることで呼吸ができなくなる圧迫性窒息だという。第三者に押し込まれたような痕跡は認められず、事件性はないようだが、あまりにも痛ましい最期に、SNSでは冥福を祈る書き込みが後を絶たない。また、失踪当日に携帯電話を両親が没収していたことがわかり、電話があれば助けを呼べたのではないか、と両親を責める声もある。