1月8日にスタートした松本潤(39)主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』。各メディアによると、初回放送の世帯平均視聴率は15.4%。15日に放送された第2話は平均世帯視聴率が15.3%で、平均個人視聴率は9.2%だった(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
「初回視聴率は前作の『鎌倉殿の13人』(17.3%)を下回りましたが、動画配信サービス『NHKプラス』の視聴数は歴代1位を獲得。配信全盛時代ともいえる現代においては、好発進といえるでしょう」(スポーツ紙記者)
『コンフィデンスマンJP』や『THE LEGEND&BUTTERFLY』など、話題作を手掛ける脚本家・古沢良太氏による本作。大河ドラマで徳川家康を単独主役とした作品は、’83年に放送されて以来40年ぶりとなる。公式サイトでは《波乱万丈のエンターテインメント》と紹介されており、“令和版にアップデートした家康”の生涯が描かれるという。
第1話では、桶狭間の戦いで仕えていた今川義元(野村萬斎)が織田信長(岡田准一)に討たれ、松平元康(後の家康、松本)は尾張の大高城にとり残されることに。第2話では信長軍に包囲され絶体絶命となるが、なぜか信長軍が兵を引いたため元康は家臣らと三河へ向かう。だが、敵の罠にはまり壊滅状態となった元康たちは、岡崎の大樹寺に逃げ込むというストーリーだ。
なかでも屈強な信長を演じる岡田准一(42)の「待ってろよ、俺の白兎」「こやつは俺のおもちゃじゃ」といったインパクトある台詞は、Twitter上で《面白すぎる》《最高》と大きな反響を呼んだ。
ところが、初回放送からTwitterでは「#どうする家康反省会」なるハッシュタグが出現しているのだ。
最近では22年度前期に放送されたNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』で、批判的な感想をツイートする“反省会タグ”が異例の盛り上がりを見せたことも記憶に新しい。「どうする家康」の反省会タグでも、作品に対するツッコミが多く上がっている。
《大げさなCGよりロケでしょ? 大河なんだから… 鎧着て本物の馬に乗ってほしい 大河なんだから…》
《元康が松平昌久に襲われるシーン 火縄銃なのに玉詰めてゴシゴシやって...の一連の手順の描写もなくパンパン連射して無かった? 戦国時代はみんな知ってるんだから そういうとこはちゃんとして欲しいなぁ》
《去年は、全部大泉のせいですべてすませていたのに、今回は、全部脚本のせい、演出のせい、時代考証のせいになりそう》
「反省会タグでは主に、CGが目立つこと、演出がファンタジーめいている点などが指摘されています。大河ならではのリアルさやスケールの大きさを求めている視聴者は、やや物足りなさを感じているようです。もしも、このまま反省会タグが盛り上がるようであれば、“朝ドラの二の舞”になってしまうかもしれません」(テレビ誌ライター)
■「最後まで見届けて」「楽しんで見てる人の気持ちを削がないで!」
いっぽうで、まだ始まったばかりの物語に水を差すような“反省会タグ”に、苦言を呈する声も上がっている。
《#どうする家康反省会タグを使っている人達、判断が早すぎる。大河ドラマは一年かけて作り上げるドラマ。この先どうなるのか最後まで見届けてから言いましょう。それとあらゆる事に理由があるのでそれも考えましょう》
《もう反省会あるのね!大河は1年あるから1話だけじゃ何も分かんないと思うけどな。前作と比べるのも早過ぎでしょ。私的には前作も1話は微妙だったけど、終わってみたら最高だった》
《ライト層しか楽しめないとか、史実が?とか、今までの大河より軽いとか、去年の方が良かったとか、反省会タグとか、わかりましたから! まだ二話!純粋に楽しむ! 字幕機能便利! つまらないなら見なければ良い! わざわざ楽しんで見てる人の気持ちを削がないで! 以上です!》
一年を通して放送される大河ドラマ。大河初主演に挑む松本は、《僕にとってこんなに大きな挑戦はありません》とコメントしている。家康が天下をとるまでどんな展開が待ち受けているか、じっくり見守りたいものだ。