(写真右:アフロ)
「去年、骨をいたるところ骨折したんですよ」
2月14日、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)でタレントのあの(年齢非公開)はこう告白。独特な話し方でバラエティ番組に引っ張りだこの彼女だが、’22年5月にバイクで転倒して顔を骨折し、10月にも転倒して右手の指を骨折。その原因として彼女はこう分析していた。
「ボク、お米も魚も肉も嫌いです」
偏食ぶりを明かしたあの。食事はお菓子やもやしがメインで、1カ月間ドーナツだけで生活したこともあったという。
しかし、驚愕の食生活を送っている有名人は彼女だけではない。そこで今回、本誌は偏食タレントを大調査した。
西川貴教(52)は肉体の健康美を競う大会で2度の優勝経験がある。体作りのため、ストイックな食生活を送っているという。
「大会前にはゆで卵を1日に40個ほど食べるそうです。しかも食べる部分は白身だけで、塩などで味をつけたりもしないそうです」(テレビ局関係者)
大沢たかお(55)も、タンパク質を過剰摂取しているようで……。
「大沢さんは毎日300~400グラムの肉を食べるほどの肉好き。いっぽうで極端に野菜が食べられず、『野菜を食べると顔が青くなる』とも話していました」(芸能関係者)
西川と大沢の食生活について、
「動物性タンパク質が豊富な肉類や魚介類、卵類にはプリン体や動物性脂肪が多く、過剰摂取により痛風や動脈硬化の恐れがあります」
と語るのは、広域医療法人明和会「整形外科スポーツ・栄養クリニック福岡」の武田淳也院長。同院と代官山クリニックの管理栄養士とともに、偏食が引き起こす健康へのリスクを解説してくれた(先入観のないよう、タレント名は伏せて取材した)。
また、フィギュアスケート選手の宇野昌磨(25)も野菜嫌いで普段は肉ばかり。しかし本人は「自分の体が必要と思ったら食べたくなる日が来ると思う。その日まで食べないつもりです」とテレビ番組で語っており、食生活を改める考えはなさそうだ。
同じくアスリートでは、内村航平(34)も偏食を明かしていた。
「内村さんは20歳の頃から1日1食。野菜が嫌いで、食べるのは米と肉ばかりだったそうです。北京オリンピックの際には大好物のチョコレート『ブラックサンダー』を40個も持ち込んでいました」(制作関係者)
逆に肉類が苦手だというのが、19年に引退した歌手の森昌子(64)。
「肉全般を食べず、食事は麺類と野菜ばかりだと言っていました。とんかつを初めて食べたのも59歳のとき。子育て中は、肉料理を作っても味見をしていなかったそうです。
錦戸亮さん(38)も肉、魚、野菜が苦手で、食事は炭水化物がメインだと聞きました。どんな料理にもマヨネーズをかけるのが定番だそうです。女優の山村紅葉さん(62)は固形物が苦手で、みそ汁やジュースなどの液体が中心の食生活だといいます」(前出・制作関係者)
世界的ファッションデザイナー・森英恵さんの孫の森泉(40)は、偏食ぶりもリッチだった。
「30グラムで9万8千円のキャビアを毎日1瓶食べているそうです。白いご飯にトリュフオイルと塩こしょうをかけて食べるのも好きなのだとか」(前出・芸能関係者)
毒舌キャラで人気の高嶋ちさ子(54)は食生活もインパクトのあるもので、
「ちさ子さんは毎朝必ずピーナツバターを2センチほどたっぷりと食パンに塗って食べるそう。肉も大好きです」(前出・芸能関係者)
前出の福岡のクリニックの管理栄養士はこう指摘する。
「最近は亜麻仁油などが健康によいとして注目されています。トリュフオイルも良質な油ですが、カロリー過剰につながりやすいです。
また、ピーナツバターは脂質なので、動脈硬化のリスクは上がります。ご本人が異常を感じていなければいいのですが……」
他にも多くの偏食芸能人の存在を前出のテレビ局関係者は語る。
「永野芽郁さん(23)は塩ラーメンが大好きで毎日のように食べていると言っていました。
研究者の落合陽一さん(35)は、炭水化物を摂ると眠くなるからという理由で、主食はグミ。カズレーザーさん(38)は、蕎麦、冷やし中華、てりやきバーガー、オムライスをローテーションで食べ、足りない栄養はサプリで補うと話していました」
武田院長と管理栄養士は、彼らを含め、本誌がリストアップした偏食有名人計15人から、特に健康への不安が大きい3人を挙げてくれた。
3位に挙げたのは冒頭のあの。
「ドーナツの過剰摂取が気になります。加工食品に多く含まれるリンはカルシウムの吸収を阻害するため、甘いものばかりの生活が続くと骨折のリスクも増加します」(武田院長)
1位は同率で2人。1人目は、情報番組のコメンテーターとして活躍する社会学者の古市憲寿(38)。
「古市さんは『チョコレート以外で糖質を取りたくない』というほどのチョコレート好き。家ではチョコしか食べず、炊飯器も持っていないそうです」(前出・テレビ局関係者)
2人目は俳優の本郷奏多(32)。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(21~22年・NHK)での好演も記憶に新しいが、彼も偏食家だ。
「本郷さんは食事を『異物を体内に取り入れる行為』と捉えており、食べること自体が苦手だそう。数少ない好物はグミとポテトチップスで、そればかり食べているそうです」(前出・テレビ局関係者)
グミやチョコなどを“主食”とする本郷と古市についても、やはりリンが問題のようで、
「必要以上のリンは血液中のカルシウムと結合し、血管を石灰化させます。血管の石灰化は心不全や心筋梗塞といったさまざまな病気を引き起こします」(武田院長)
長く続ければ、命に関わることも起きうる偏食。この春から心機一転、バランスのよい食生活を心掛けてほしい。