(写真:アフロ)
7月10日に行われた参院選の投開票に伴い、各テレビ局が選挙特番を放送。各番組とも、立候補者や政党幹部へのインタビューを放送したが、そのインタビューを拒否した人物が。東京選挙区に立候補した生稲晃子(54)だ。
このことが明らかになったのはテレビ東京系「池上彰の選挙ライブ」でのこと。司会の池上彰(71)が「自民党の生稲晃子候補に関しては、安倍さん(安倍晋三元首相)の事件が起きる前に、ぜひこの番組に出ていただきたい、とお願いしたんですが、この番組だけではなく、全ての番組のインタビューには応じては頂けない、となってしまいました」と説明した。
これについて同局の記者は、生稲の陣営の関係者にその理由を取材したところ、陣営の関係者は匿名を条件に、“生稲さんは国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないから”と回答したのだという。
立候補者が選挙特番に出演することの意義について、テレビ局関係者は次のように語る。
「開票後の選挙特番では、当選者も落選者も概ねインタビューに応じます。もちろん必ず応じなければならないわけではありませんが、当選した場合には所信表明の場にもなります。特定の局ならともかく、全局一律に拒否するというのは聞いたことがありません」
さらに生稲の選挙活動中の行動について説明を聞きたいという指摘も。
「生稲さんは、NHKが行った立候補者へのアンケートをほぼ無回答で提出して物議を醸しましたが、“担当者のミス”と釈明。さらに東京新聞に掲載された質問への回答が他の候補者と酷似しており、これについても釈然としない説明をしていました。波紋を呼ぶ行動が多かっただけに、その説明をしっかりしてほしいと思っていたのですが……」(政治部記者)
前代未聞の理由でインタビューを拒否した生稲。これに対しインターネット上では批判の声が噴出している。
《生稲晃子さんが選挙特番出演NGって、トンデモない話だよな。 じゃあなんで立候補したんだよ》
《何故立候補したのか、生放送で説明頂きたい。もちろんスタッフが書いた台本ではなくご自身の言葉で》
《我々の税金から多額の金がこの人に入るって思うと腹立たしいことこの上ない》
《じゃあまず立候補すんな税金の無駄だよ まじで呆れた。》
番組に出演していた宮崎美子(63)は「はぁ?」と訝しげな表情。さらに池上も「そもそも、有権者に“ぜひ、私に投票してください”って選挙中ずっと言い続けてきたわけですよね。でしたら、もし当選が決まるのであればそれに対して“これからこういうことをやっていきます”と、みなさんに伝えることが政治家としての責務、責任ではないのかなと思う」と苦言を呈した。
出馬したのにもかかわらず、インタビューを拒否した生稲。見事当選したが、議員としての資質や勉強は今後培われていくのだろうかーー。