「ディナーショーも好評のうちに幕を閉じ、いまは6月に控えた全国ツアーに向けて着々と準備を進めているようです」(音楽関係者)
4月に東京、5月に大阪でディナーショーを開いた松田聖子(60)。昨年12月18日に愛娘の神田沙也加さん(享年35)を亡くして以来の活動再開となった。ステージ上では、沙也加さんへの思いを語った一幕がーー。
「東京公演では、2011年に『NHK紅白歌合戦』で沙也加さんと歌った坂本九さんの『上を向いて歩こう』を涙ながらに歌い、会場からはすすり泣く声も聞こえてきました。
沙也加さんとの思い出を振り返り、『私は沙也加の歌声が大好きでした。今も沙也加の歌声は私の心の中に響いています』と語っています。
大阪の会場は、沙也加さんが小さいころに家族で年末年始に泊まった思い出が詰まったホテル。ステージに立った聖子さんも感慨深い様子だったと聞きました」(聖子のファン)
本誌は3月上旬、自宅に近いデパートを訪れた聖子の姿を目撃している。そこは、沙也加さんが幼いころ、母娘で買い物に行っていた場所だった。
そして、ディナーショーを目前にした4月上旬には、聖子は自宅に近いとある撮影スタジオにも足を運んでいた。
「そこは、聖子さんが1980年代後半から愛用しているスタジオ。 沙也加さんを連れて訪れたこともたびたびあって、母娘の思い出がいっぱい詰まった場所のひとつなのです」(前出・音楽関係者)
最愛の娘を失った悲しみを乗り越えるために、思い出を原動力にする聖子。それを象徴するかのように、肌身離さず持ち歩く形見の品があるという。
■「これ、沙也加のものなの」
「実は、聖子さんが現在使っているハンドミラーは沙也加さんが使っていたものなのです」(芸能関係者)
沙也加さんが生前使っていた手鏡は、2021年7月に彼女がポーチの中身を紹介するという動画内にも登場しているものだ。
「あるスタッフが、仕事を再開した聖子さんがシルバーのシンプルなハンドミラーを使うようになっていたのに気づいたのです。これまで聖子さんが使っていたのは、目立つ装飾が施されたものでしたから、目につきやすかったのでしょう。
そのスタッフが『それ、きれいですね』と聞くと聖子さんは、『これ、沙也加のものなの』と答えたそうです」(前出・芸能関係者)
とはいえ、沙也加さんとの永訣から5カ月ほど。聖子が負った“傷”は、いまだ癒えずーー。
「気を使って、周囲に落ち込む様子を見せることはほとんどありません。しかしいまでも、聖子さんは悲しみを押し殺して仕事と向き合っています。ただ、形見の品に現場でも使うものを選んだことは、彼女らしいなと思いました。
聖子さんは、時間があるときはヘアメークに頼らずに、自分でメークをすることがあり、常にある程度のメーク道具はバッグに入れて持ち歩いています。
ハンドミラーを選んだのは、沙也加さんとともに歩んでいくという聖子さんの思いの表れなのでしょう」(聖子の知人)