さっぽろ地下街オーロラタウンにある「小鳥のひろば」。待ち合わせスポットや憩いの場として、長年市民から親しまれています。
◇毎朝の清掃から
清掃は毎日2回。特に朝は念入りに。およそ45分かけて、床や止まり木などを拭き、水槽は水を抜いて磨いていきます。
清掃員「まず、小鳥さんたちの健康状態を確認します。元気がない子がいるとか、這いずりまわって歩いてるような子がいないか、そこを見ながら気をつけています」。
体調が悪い鳥がいた場合は、動物病院に連れて行き、元気になるまで別の場所で療養させます。
市民「ただ鳥がいるってだけじゃなくて、きちんと管理されていて、綺麗な状態なので安心して見れるんですよね。」。
◇当初はいろんな鳥が
小鳥のひろばができたのは、札幌オリンピックの前年になる1971年地下街の開業の時。
当時は、九官鳥やカナリアなど9種類の鳥がいました。
札幌都市開発公社門脇二郎営業課長「創業当初の大通公園をそのまま地下に持ってきて、自然を感じていただければと設置したと聞いています。
当時は、小鳥のひろばだけじゃなく、滝ですとか、水路ですとか、水槽も用意してコイが泳いでいた」。
現在のひろばは3代目。およそ20羽のセキセイインコたちが見る人たちを楽しませています。
◇廃止話なんども
エサ代など維持費がかかることや、生き物を飼う難しさから今まで何度もなくそうという議論になったとのこと。
門脇二郎課長「保育園や幼稚園の園児さんが集まって、やっぱり愛されているんだなと。本当に大事にしていきたい」。
◇愛され続けて49年
来年50周年をむかえる「小鳥のひろば」。管理・運営している札幌市都市開発公社によりますと、全国の地下街で鳥を飼っているのはここだけです。
市民「できた当初から知ってます。鳥の数も多かったですしね。やっぱり見てると癒されます」。
市民「小鳥だけじゃなくて、周りで見てる人たちも合わせて安らぐ場なんだなと思います」。