中心部の創成トンネルから札幌北インターまで長さ4.5キロものトンネルで結ぶ「都心アクセス道路」。16日、この壮大な計画が実現に向けて一歩前進しました。
地下トンネルで
依田アナウンサー「交通量が多く、冬には渋滞することも多い創成川通り。この地下に「都心アクセス道路」が建設される予定です」
創成川通り札幌中心部を南北に走る創成川通。その地下にできる「都心アクセス道路」は上下線それぞれ片側2車線のトンネルが建設されます。
創成トンネルの北側部分から札樽自動車道の札幌北インターまで。およそ4.5キロものトンネルが造られます。
アクセス悪い中心部
全国の人口100万人以上の都市の中で、都心の駅から最寄りの高速道路までの距離が最も遠い札幌市。
冬の混雑時間帯に、中心部から札幌北インターまでは最大44分かかりますが、都心アクセス道路ができれば最大で30分短縮される見通しです。
依田アナウンサー「札樽道の札幌北ICは平日でも混雑。都心アクセス道路ができれば札幌北ICから直接創成川通りの地下に繋がる道もできる」
渋滞解消も期待
札樽道から高架橋とトンネルで直接、アクセス道路につながるルートもできます。これで札幌北インター付近でほぼ毎日起きている渋滞も解消される見通しです。
さらに。「都心アクセス道路」には北行きと南行き、それぞれ途中にも出入り口が設けられ乗り降りができるようになります。
例えば北行きは、北8条に入口が作られるので、札幌駅から北インター方面に向かうのに便利になります。
一方、中心部に向かう南行きも札幌駅に近い北10条に出口が設けられます。このほか、北24条に出口が、北32条に入口が作られる計画です。
事業化妥当と結論
長さ4.5キロにおよぶ壮大な地下トンネルプロジェクト。
道路をつくる事業費はじつに、およそ1200億円。そのうち2割は札幌市が負担し残りの8割は国が負担します。
この計画が17日、国交省の第三者委員会でも「新規事業化が妥当」と結論が出され、来年度中に本格的な建設準備に入る予定です。
札幌の交通を変える巨大プロジェクト。「都心アクセス道路」は新幹線の札幌延伸に合わせおよそ10年後の完成を目指しています。
(c)HTB