おすすめは石狩の“赤白鉄塔” 送電線の鉄塔が静かなブーム 1か月足らずで完売「鉄塔カード」第2弾完成
私たちの生活を支えているあの「鉄塔」がカードになりました。いま巷で静かなブームが起きているんです。
須藤有基記者)
「環状通、りんごもなってきていますが、あの真ん中にそびえ立つ鉄塔。ホワイトアスパラのようにも見えますが、あちらの鉄塔がカードになりました」。
送電線を支える鉄塔を紹介するその名も「鉄塔カード」。ほくでんネットワークが送配電の事業に興味を持ってもらおうと去年9月に販売したところ1か月足らずで完売。この度、第2弾が完成しました。
北海道電力ネットワーク・長田祐依さん)
「写真をSNSに上げたりですとか、様々な鉄塔の表情を上げて楽しんでいただく鉄塔ファンがいるので、そういった方にご購入いただいています」。
第2弾となる今回のテーマは「短い春」。札幌市豊平区や伊達市など4か所の鉄塔が選ばれました。
伊達市の鉄塔「長和線ナンバー9」は有珠山と昭和新山が臨める自然豊かな丘陵地に立っています。
札幌市豊平区・環状通の中央分離帯にそびえる鉄塔「澄川線ナンバー30」は、都心部ならではのコンパクトな作りで、通常の鉄塔の5倍の費用がかかっているということです。
鉄塔カード第2弾は、4枚1セット500円。送電事業者が運営するホームページ「ラインマンネットワーク」で今月28日から400セット販売されます。
静かなブームとなっている鉄塔、その魅力はどこにあるんでしょうか。
北海道電力ネットワーク・津田さん)
「一つ一つ個別で設計されています。人間と同じ個性をもったような形状で、様々な見方をすると非常に面白い素材かなと思っています」。
30年以上送電線の設計をしているという津田さんおすすめの鉄塔は、石狩市のコストコの近くにある「赤白鉄塔」です。
北海道電力ネットワーク・津田さん)
「60メートル以上が赤白鉄塔なんですが、精悍に並んでいます。非常に大きく壮観に見えますので、ぜひ写真を撮っていただければ」。
秋には鉄塔ファン待望のツアーも。道南にある本州に電気を送るための送電設備などを見学できるほか、技術者による解説や、ファンミーティングも。詳しくは「たびーと鉄塔」で検索してみてください。
(c)HTB