◇米国女子◇ロッテ選手権 事前情報(12日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6603yd(パー72)
オアフ島の宿舎でのリラックスタイム。渋野日向子の目にはハワイの青い海が映っているという。「ビーチに行ってはいないんですけど、泊まっているところから見えるので」。もうひとつ。こちらは「チラチラ見ました」というのが、米女子ツアーの公式サイトで発表される年間ポイントレースのランキングだ。
「39位」―。2週前まで133位だった順位はメジャー初戦「シェブロン選手権」での4位の成績で一気に跳ね上がった。「メジャーで上に行くのはデカいなあと改めて感じました」。目標としている来季のシード獲得に一歩前進。「最終日のゴルフ(66)はすごくうれしかった。去年より飛んでいたという印象もある。振れば曲がらないという自信も少しあった」と、1週のオープンウィークは清々しく過ごせた。
5大メジャーでは2019年「AIG全英女子オープン」での優勝を含め3回のトップ10入りがある一方、ノンメジャーでは今年3月の「ホンダLPGAタイランド」だけ。トップ20も他に19年「TOTOジャパンクラシック」しかない。
「毎試合『全力で』と思っているんですけど、確かにメジャーの方が上の方にいる率が高いかもしれませんよね。なんでやろ。ほかんとこ(他のところ)ちゃんとせいよ、と」
さて、今週から“ほかんとこ”の3連戦。今大会は前年4日間すべてアンダーパーをマークして33位で終えたカポレイGCから、ホアカレイCCに会場が変わった。
前週から開幕前日の9ホールを合わせて事前準備に3.5ラウンド回った。「風が去年よりも強いんかなというイメージもあるし、池が多い。グリーンが小さいところもあって、傾斜が手前から奥に下っているところもある」と難度が上がったと見る。とくに強風について「アゲンストのときの影響が、自分が思うよりも大きい、怖がらず3番手でも(普段と)違うものを持てるように、クラブ選択を意識して」と警戒した。
「よくわからん芝です。なんじゃ、あの芝」というシーショア・パスパラムでつくられるグリーンは強い芽に要注意。「この3試合、予選落ちしないように頑張ります。気を緩めることなく」と目線を高くした。(ハワイ州エワビーチ/桂川洋一)