サンチェスの移籍を受けて特集 伝説の名手らが「A+」評価
チリ代表FWアレクシス・サンチェスは、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンとのトレードによって、アーセナルからマンチェスター・ユナイテッドに移籍を果たした。“赤い悪魔”の伝統の背番号「7」を手にしたサンチェスは、果たして過去の偉大な選手たちと肩を並べることができるのか。英紙「デイリー・ミラー」は過去に7番を背負った選手をランク付けし、サンチェスの未来を案じている。
首位のマンチェスター・シティを追う、ユナイテッドにとっては大きな補強だ。ベルギー代表FWロメル・ルカクやフランス代表FWアンソニー・マルシアル、イングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードらが控えるユナイテッド攻撃陣にとって、チリ代表ストライカーの加入はUEFAチャンピオンズリーグのタイトル争いを含めて、最高の補強と言える。
そんななか英紙「デイリー・ミラー」は、これまでサンチェスと同様にユナイテッドの伝統である背番号「7」を付けてきた選手たちをランク付けし、サンチェスがどの程度まで活躍できるかを図る指標として紹介している。
チームの象徴として、最高ランクとなる「A+」の評価を手にしたのは4人。470試合で190ゴールを挙げた元北アイルランド代表FWジョージ・ベスト、わずか6シーズンで118ゴールを挙げた現レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、主将として461試合に出場した元イングランド代表MFブライアン・ロブソン、そして“キング・エリック”の愛称で親しまれた、元フランス代表FWエリック・カントナの4人だ。ちなみに元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムは、この4人に次ぐ「A」評価となっている。
C・ロナウド退団以降は低評価が続く
一方で、伝統の7番を背負いながら活躍できなかった選手もいる。3年間でリーグ戦5ゴールと結果を残すことができなかった元イングランド代表FWマイケル・オーウェンは「C」評価。さらに近年では、当時のプレミアリーグ史上最高額で加入したものの1年でチームを去ったアルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアが「D」評価、そして昨年まで7番を着用し、1年半でわずか2ゴールに終わったオランダ代表FWメンフィス・デパイも、同じく「D」評価となっている。
振り返ってみると、「C」ランク以降の評価を受けた選手はすべてロナウド以降に7番を付けた選手となっている。この負の連鎖にサンチェスは陥り、鳴かず飛ばずの成績となってしまうのか。それともカントナやベストのようなスーパースターと同様の成績を収めることができるのか。シーズン終盤戦に向けて、そのプレーは大きな注目を集めそうだ。
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images