尾田栄一郎氏による人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』が、6月27日発売の『週刊少年ジャンプ』30号(1053話)より約1カ月の休養に入る。同誌の看板作品である『ONE PIECE』が長期休載となるのは、2010年以来のこと。連載が再開される7月25日発売の34号から、物語はいよいよ最終章に突入するという。
そんな『ONE PIECE』において、ファンが “卒倒” したのは、第1044話で判明した衝撃の事実。主人公・モンキー・D・ルフィが食べた悪魔の実が「ゴムゴムの実」ではなく、「ヒトヒトの実」幻獣種モデル “ニカ” だったこと。
ネット上では、それにより生じた矛盾がこぞって指摘されており、とりわけSNSで飛び交っているのが「五老星が無能すぎる」という声。
『五老星』とは、ルフィたち海賊の天敵である海軍を従える『世界政府』の頂点に君臨する5人のトップを指す。作中では「ゴムゴムの実は政府が800年間探し続けた悪魔の実」であることが明かされ、あえて本当の名前を隠していたとのこと。また、この悪魔の実には意思が宿り、世界政府から逃げ回っていたとも言うのだが……。
しかし、これには納得がいかない読者が多かったようで、
《ならなんでルフィを放置していいたの?》
《ルフィがゴムゴムの実の能力者なんて周知の事実やろ》
《めっちゃゴムゴム叫んでたし》
《弱いうちに捕まえて投獄しとけば良かったやん》
《ゴムゴムの実はヤバイってもっと下のほうまで情報共有しとけよ》
《政府から逃げ回ってる?2回も本部に殴り込みに行ってますけど》
と総ツッコミとなっている。
「世界政府はそんな大事な実をいったんは捕獲しておきながら、海軍将校の一人もつけずに海賊に強奪され、結果ルフィが食べて現在の脅威につながっているのですから、危機管理能力はお粗末すぎますよね(笑)。
8月に公開される新作劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』にも五老星は登場するようですから、そこではどんな失態をやらかすのか、逆の意味で注目したいですね。
名作と言われるジャンプ作品では、これまでも『ドラゴンボール』の孫悟空がサイヤ人だった、『幽遊白書』の主人公の親が魔族だった、『北斗の拳』のリンが天帝の血筋だった、など後づけ設定と思ぼしきものが枚挙に暇がないほどあった。
ただ、これらに比べると、『ONE PIECE』はかなり早い段階から『ニカ設定』を匂わせる伏線が張られていたことから、計算づくのストーリーだったと思われます。読者が指摘する矛盾点についても、この先、折り合いをつけてくるのではないでしょうか」(サブカルライター)
ひるがえって、現実世界の「日本政府」はといえば、円安が止まらず、所得が上がらないにもかかわらず物価は上昇する一方。岸田政権は「何もしないことで支持率を上げている」と揶揄される始末だ。
7月の参院選後は2025年の総選挙まで「無風」が予想されるだけに、「空白の3年」の政治が “無能” でないことを祈るばかりだ。
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