篠原涼子「豪華弁当差し入れ」鈴木亮平「人間力で高評価」の一方ジャニーズ勢"討ち死に"秋ドラマ閻魔帳
「各局出そろいましたが、世帯平均視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)で2桁を超えているのは『相棒 season22』(テレビ朝日系・12.1%)だけ。次点で高いのは『下剋上球児』(TBS系・9.6%)です。後半に向け、どうやって巻き返すのか頭を悩ませています」(芸能記者)
「『下剋上球児』は、社会現象ともなった『VIVANT』と同じ日曜劇場。最終話で19.6%という驚異の数字を叩きだした同作と比べられると苦しいですね」(芸能記者)
「『VIVANT』はモンゴルでの派手なロケや、阿部寛、松坂桃李、二階堂ふみなど主演級の演者が脇を固めた超豪華作品です。それに比べて『下剋上球児』は製作費が圧倒的に安いし、主演の鈴木亮平さんが、実質一人で稼いでいる数字ですからね。現場では、鈴木さんが生徒役の若手俳優を食事に連れて行くなど積極的に場を盛り上げています。彼の人間力がこの成果を生んだのです」(TBS関係者)
「現場は明るいですよ。篠原さんが、ダブル主演の山崎育三郎さんをイジるなど和気あいあいとしています。何よりすごいのが、篠原さんの差し入れ。共演者とスタッフ全員に、ある日は約5000円の『A5ランク黒毛和牛弁当』。ある日は約4000円の『フカヒレ姿煮弁当』です。ご本人は、コロナ禍が終わり『やっと差し入れができるから嬉しくて』と屈託のない様子。さすが大女優、格が違います」(現場スタッフ)
「Xで世界トレンド1位に輝きました。4人が揃って闇を抱え友達がいない、という設定が若者にウケており、TikTokでもバズっているんです」(ドラマ関係者)
「繊細な若者が、いちいち哲学的に思い悩むのが面倒くさい(笑)。でもこの面倒くささが今っぽいんですよ。おばさんとして、令和の感覚や感性を非常に興味深く観ています。勉強になりますよ」
「不倫モノと思いきや、介護のドラマ。最後に主人公の菅野さんがどんな回答を出すのか気になる、イチ押し作品です」
「菅野さんの女優復帰作なのに、期待値より数字が低い。原因は突拍子もないストーリーです。くも膜下出血で倒れた夫には恋人の彼氏と、愛人女性がいた……なんて設定、明らかに盛りすぎです」(テレビ朝日関係者)
「退所報道で話題になった二宮和也さん主演の『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系・5.8%)は、期待以下の数字です。現場では視聴率の話は禁句で、淡々と撮影しています。二宮さん本人は『ご心配おかけします』と丁寧に挨拶していましたが……」(芸能記者)
「どれも“ジャニーズ”というリスクのわりにパッとしません。特に道枝さんの『アオハル』は、主演の広瀬アリスさんの演技がうまいだけに、道枝さんが浮いています。これが数字にも反映されるのだから『ジャニーズというメッキが剥がれた』と噂されています。ドラマ業界は、大手芸能事務所にキャスティング権を握られがちでしたが、こうした結果を踏まえ、今後は制作サイドが演技力の高い、役柄に合う俳優をきちんと起用できるようになるといいのですが……」(テレビ局関係者)
※視聴率は11月8日までに発表された全話の世帯平均視聴率から算出
写真・吉田 豊、伊藤 修